第33話
「ってお姉ちゃんまだ寝ているの?」
青空は熟睡して、まだ目覚めていない。
「じゃあ、私にもしてお兄ちゃん」
「あ、ああ」華怜のくちびるに軽くキスをする。
「もう、お兄ちゃんはなあ、かっこよすぎるんだよお」
「え?そんなことはないぞ、いたって普通の高校生だ」
「はいはい、お姉ちゃん起きて」青空を揺さぶる。
「ん?何時?」
「もう6時過ぎだよ、お姉ちゃん」
「あーそっか、起きようかな、おはよう華怜」
「おはよう、お姉ちゃん」
「あ、湊」まだ握ってくれている手を見て、少し顔が赤くなる。
「ん?ああ、なんとなくかな」
3人は夕食まで、スマホをいじったり爪の手入れをしたりして時間をつぶした。
7時になると、お母さんから声がかかり下へ降りていった。
お父さんはなにか用事があるということで、出て行っていない。
4人で食卓を囲んで食べる。
昼がハンバーグカレーと重かったからか、夜は天ぷらそばにしてくれた。4人でつるつると食べる。
「華怜、明日は何時くらいに出るの?」お母さんが聞く。
「うーん多分12時くらいかな?」
「じゃあ、お昼はいらないのね?」
「うん、なしでいいよ、パパからもお金もらっちゃったし」
「遅くなるなら連絡してね」
「はーい」
夕ご飯が終わるとまた、3人で湊の部屋に集まった。
「3時間くらい勉強しようか?」
「そうだね、湊。私勉強道具取ってくるね」
「私も取ってくる」
二人が戻ってくる間に、毛布などを片づけて勉強しやすいように整える。ついでに下へ行って2リットルのお茶も持ってきた。
青空と華怜はおそろいのシルク風パジャマに着替えてきていた。青空が162センチ、華怜が155センチで、サイズもだいたい同じであるが、イメージカラーの違いか、寝間着に関しては貸し合ったりすることはほとんどない。




