第32話
「ほんと?湊」青空は華怜とハイタッチをして喜ぶ。
「ハンバーグうまくできている?お兄ちゃん」
「ん?ああ、大丈夫、美味しいよ華怜、ちょっと形が崩れている気もするけど」
「個性的な形のハンバーグって言ってよ!」
「そういう言い方もあるか」
「もう、でも、ほんとに美味しいね、お姉ちゃん」
「うん、美味しいよね、華怜」
カレーを完食して、また部屋に戻る。午後の3時前になっていた。
「おなか一杯で動きたくない」
「私もだよ、お兄ちゃん」
「私もー」
湊と青空はベッドに横になり、華怜は床に毛布を敷いて臨時ベッドを作り横になった。
寝息を立てる3人。
「ね、青空、起きて」小声で湊が呼びかける。
「ん?なに?」
「華怜寝ているからさ、キスしよ」
「ん、うん」
湊はベッドの上で青空を抱きしめ、ディープキスをする。二人の舌がもつれあう。
「大好きだよ、青空」
「うん、大好き、湊」
青空のTシャツに手を入れて、体のラインを確かめるように触る。
「あ、私、あれだからね、変なところ触らないでよ」
「うん、分かった」
ぎゅっと抱きしめながら、また濃厚なキスを繰り返す。
「湊、湊」
「青空、きれいだよ、ほんとに」
青空の耳をなめていく湊。
声を出さないように押し殺しながら喘ぎ声をあげる青空。
最後に、もう一度キスをして終わった。二人は手をつないで、仲良く午睡をした。
「お兄ちゃん、お姉ちゃん、いつまで寝ているの?」もう6時を過ぎているようだ。
「え?もうこんな時間?」
「どうせ、私が寝ている間に二人でえっちなことでもしていたんでしょ?」
「え?そ、そんなことはないぞ」
「うーそつき!」