第31話
「お、今日の青空の服、ちょっと大人っぽくていいな、青空ってさ、顔立ちが整っていて美人なんだよね、だから、多分服もそういうもののほうが似合うと思う」
「なに?ほめてもなにもでないよ?湊もかっこいいと思うけどね」そう言いながら青空の顔から自然と笑みがこぼれていた。
「ありがとう」
二人で話していると、華怜が入ってきた。
トップスはタイトな黒のニットで胸元が強調されている。それに赤のミニスカートといったコーデになっている。
「あ、華怜かわいいね」
「そうかな?お姉ちゃんありがとう」
「明日のデートがそれでも良かったのに」
「うーん、かなあ?明日は明日でまた考えるよ」
「湊何時くらいに食べたい?」
「うーん、2時くらいかな?」
「了解、そうしたら華怜、食材確認してこよう、なかったら買ってこないとだし」
「うん、冷蔵庫の中のものはだいたい覚えているけどね」
「さすが、華怜」
「ちょっと待っていてね、湊」
「はーい」
階下に二人で降りていく。
冷蔵庫にある食材と調味料などを確認した結果、買い足さなくても料理はできるという結論になった。
ハンバーグカレーを作ろうということになり、ハンバーグは華怜が、カレーは青空が作ることになった。丁度福神漬けもあって、完璧だった。
午前中は湊の部屋でごろごろして、1時くらいから料理を二人で作り始めた。湊が何か手伝おうか?と言うが、食べる係でいいからと部屋にもどされた。
青空は手際よく野菜の皮をむき、カットしていく。華怜はハンバーグをこねているが、どうもひき肉が飛び散っている感じがする。
お母さんが、手伝おうか?と入ってくるが、必要ありませんと追い返し、二人で協力して作り続ける。
たっぷり1時間かけてハンバーグカレーwith野菜サラダが完成した。
華怜が湊を呼びに部屋に行く。「できたよー」「お?うまくできた?」「それは食べてもらわないとかなー?」などと言いながら降りてくる。
食卓に3人が座って、食べる。まずは湊から食べてみてと言われて、青空と華怜が見守る中、一口食べてみる。
「わ、これめちゃくちゃおいしいよ!」




