表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2pair=4pair?  作者: 神名 信
27/132

第27話

 みなとがタブレットで適当にBGMを選曲して、流す。ワイヤレススピーカーにつなげているので、音はかなりいい。

 華怜かれんはベッドを占領してずっと動画を観ている。

 湊と青空そらはテーブルに勉強道具を広げて勉強を始めた。

 お母さんが部屋をのぞいて3人分のコーヒーを持ってきてくれる。

 「ありがとう、華怜にやらせるのに」

 「いいから、これくらい、青空ちゃんも自由に泊まってね、言ってあるから」そう言ってお母さんは下に降りて行った。

 「お姉ちゃん泊まって行きなよ、海汰うたちゃん今日は帰ってこないみたいだし」

 「え、そうなの?そっかぁ、じゃあ泊まろうかな」

 「俺、コーヒー飲んだらシャワー浴びてくるから、二人もその後お風呂入ったら?」

 「お姉ちゃん一緒に入ろ!」

 「華怜、一緒に入ろうか」

 「うん!」

 話しているうちに湊はコーヒーを飲みほした。

 「じゃあ、行ってくるから、少し待っていて」

 「はーい、お兄ちゃん」

 湊は軽くシャワーを浴びてすぐに戻ってくる。

 「いつも思うんだけどさ、お兄ちゃんのシャワー浴びた後の濡れた髪ってセクシーだよね」

 「なにをバカなこと言っているんだ、さっさと二人で入ってこい」

 「はーい、いこ、お姉ちゃん」

 「うん、いこ」

 青空と華怜はまた一時間コースかなと思い、湊は勉強の続きをして待っていた。

 一人だけの部屋にBGMが流れる。

 スマートフォンを手に取って、グループLINEなどを眺めてみるが、たいしたことは書かれていないようだ。

 その流れでギャラリーを観る。青空の写真、華怜の写真、海汰の写真、自分の写真、4人で写っている写真など。500枚以上の写真があった。中にはどうやって取り込んだのか3歳の頃の写真もある。この頃、滝野川に引っ越してきたらしい。

 写真を観ていると二人が戻ってきた。

 「あ、お兄ちゃん、その写真懐かしい!」

 「え、どれどれ?」

 「ちょっと、勝手に見るなよ」

 「いいじゃん、減るもんじゃないし」

 二人が肩越しにスマホをのぞき込むが、二人の胸が湊の肩に当たっていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ