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2pair=4pair?  作者: 神名 信
25/132

第25話

 「うん、私はそれでいいかな、お姉ちゃんは?」

 「あ、うん、私もそれでいいよ」

 「じゃあ、今日を乗り越えたら明日はだらだらできる!まあテスト勉強はするけど」

 「だね、湊」

 「明日はお姉ちゃんとなにかご飯作ろうか?」

 「そうだね、華怜、たまには作らなきゃね」

 「おお、期待しているぞ、二人とも」

 「任せて、お兄ちゃん」

 昼食の時間も終わり、また3人は教室に戻っていく。


 午後の3時間、授業を集中して聴いている二人にはあっという間に感じられた。終業のチャイムとともに下駄箱に行き、華怜と合流する。

 予備校まで、いつものように3人で並んで歩く。

 「青空はご飯食べられる?」

 「うん、なんでも大丈夫」

 「なにが食べたい?」

 「うーん、マクドナルドでいいかな?」

 「そっか、それなら予備校の近くにあるな」

 「うん、華怜もそれでいい?」

 「いいよ、私もマクドナルド好き!」


 3人は池袋駅東口にあるマクドナルドへ入って行った。

 青空はかるびマックのセットを、華怜はグランベーコンチーズのセットを、湊は倍ビックマックのセットを頼んだ。

 商品が出てくるまで、華怜が席を取りに2階へ上がって行った。

 湊と青空がトレイを持って2階へ上がると窓際の席に華怜が座っていた。

 「お待たせ」そう言ってグランベーコンチーズセットを華怜の前に置く。

 今日は青空と湊が隣り合って座って、その正面に華怜が座った。

 青空と華怜はポテトを頼んだが、湊はナゲットを頼んだので、女子二人はナゲットのソースにポテトをつけて食べている。

 「今日は終わる時間同じだよね」

 「ああ、そうだな、華怜、9時40分には終わりか」

 「うん、今日もあと3時間だねー」

 「なんかさ、俺たちみたいに、きちんと高校に行けて、マクドナルドで食べられて、予備校にまで行けて、家族と恋人に囲まれて、こんな生活ってさ、多分贅沢なことなんだろうな、ホントは」

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