第24話
湊は手早く朝食を済ませ、二階に上がって制服に着替える。
時間はいつもと同じ時間に3人は学校へ向かった。
「大丈夫か?青空」
「うん、もう全然平気だよ」
「朝も熱はなかったみたいだけど」
「ありがとう、湊の愛の力だよ」
「そっか、よかった」
「今週は土曜授業もないし、今日を乗り切れば連休だよ!」
「ああ、そうだな、夜は予備校あるから長いけど」
「大丈夫!なんか、元気になったよ」
3人は明治通りに差し掛かった。ここは国道で交通量もやたら多い。大型車がクラクションを鳴らしながら3人の前を走っていく。華怜がその大型車のほうをにらんでいた。
「もうちょっと、周りのことも考えて運転してくれないのかな?」
「多分、大型の運転手は怖いんじゃないかな?ちょっとこすっただけでも、重大事故になるからさ」
「んー、でもさあ、あんな音出していたら、迷惑だよ」
「まあ、それは言えるけどな」
「いつか、車の運転はAIの仕事になって、人が運転してはいけないなんて法律もできるんじゃないかな?」
「華怜は過激だな、でも、そうだな、そういう時代もすぐそこまで来ているのかもしれないな」
3人はいつもの時間には高校に着いた。
華怜が1-Aに入って行くのを見送ってから、湊と青空は自分たちのクラスへ入って行く。
青空は午前中の授業から、調子が戻っているようだった。体が軽く感じられる。
お昼まではあっという間に終わった。よし、私順調!と青空は体調の回復を感じていた。
お昼は、3人で食堂に集まった。
「青空はほんとうに、調子戻ったみたいだな」
「うん、ほんとに、なんか昨日の熱のおかげで前よりも順調だよ」
「明日どうしようか?土曜日」
「私は日曜日海汰ちゃんと遊びに行くから土曜日はお金使いたくないな」
「え?どうせ海汰兄ちゃんに出してもらうんだろ」
「まあ、そうだけど、ちゃんとお金持っておきたいし」
「そっか、青空も病み上がりだし、3人、部屋でごろごろしてようか?」




