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2pair=4pair?  作者: 神名 信
21/132

第21話

 時間は夜の9時を回ったところだった。

「青空眠れるか?」

「うん、多分、眠れる」

「華怜、静かにしておけよ」

「はーい、動画でも見ているよ、一緒に観よ?お兄ちゃん」

「ああ、ベッドから降りて来い」

「うん」そう言って、ベッドから降りて湊の隣に座る。華怜も蛍光ラインの入ったピンク色のパジャマに着替えていた。青空とおそろいのものだった。

「あー、私も観たいよ」

「だめだー、青空は寝ていなさい」

「じゃあ、湊こっちに来て」

「珍しいな、青空が甘えるなんて」

「お兄ちゃん、お姉ちゃんの横にいなよ」

「ああ」湊はベッドの上に移り、青空の横で髪の毛をなでてあげる。

「今日は、湊がかっこよく見える日だよ」

「そっか、ありがとうな」

「今日のノートどうしようか?」

「土日でいいだろう、きちんととってあるからな」

「うん、ありがとう、ねえ、私たち4人、ずっと一緒だよね?」

「そうだな、多分、あと100年は」

「そっかぁ、よかったぁ」

「変な心配するな、病人なんだから」

「ただの風邪だよ」

「まあな、でも早く寝よう、明日は予備校もあるから長いぞ」

「うん、だいぶ眠くなってきたよ」

 「部屋の電気落とすから、目を閉じておきな」そう言ってリモコンで電気を消す。

 「うん、ありがとう、おやすみなさい」

 「ああ、おやすみ」湊は右手で青空の左手をそっと握ってあげた。


 「お姉ちゃん寝ちゃったかな?」湊の耳元で華怜がささやく。

 「ああ、多分寝たと思う」

 「私も風邪ひきたいな」

 「何を言っているんだ」

 「だって、お兄ちゃんめっちゃ優しくしてくれるし」

 「そうか?いつもこんな感じだぞ?」

 「ううん、違うよ、今日はほんとにかっこいいよ」

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