表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2pair=4pair?  作者: 神名 信
20/132

第20話

 「青空ちゃんも、起きて」お母さんが青空の体を揺さぶる。汗でびっしょりだ。

 「ん、お母さん?」青空は冨永家のお母さんのこともお母さんと呼んでいた。

 「大根のおろし汁を作ってきたから、みんなで食べてね」

3人分のおろし汁とおかゆを持ってきてくれた。誰が風邪をひいても、3人でおかゆを食べるのがいつものことだった。

「もう、だいぶ熱は下がっているみたいね、明日の朝何もなければ学校行けるでしょ」

「うん、お母さん、ありがとう」言いながらおかゆを食べる。

「お兄ちゃんが頑張ったんだよ、今日は」

「そうなんだ、湊、華怜に言われるんならちゃんとしたのね」

「何も、してないよ、ちょっとだけ」

「まだ雨もすごいし、良かったら泊まって行きなさい、お母さんには私から伝えておくから」

「うん、ありがとう、泊まっていきます」

「わーい、お姉ちゃん、お泊りだ!」

「じゃあ、ゆっくりしていってね、お風呂もシャワーだけなら大丈夫だと思うから入っておきなさい」そう言ってお母さんは下へ降りて行った。

「どうだ?華怜、大丈夫そうか?」

「うん、だいぶ楽になった感じ」

「シャワー浴びる?」

「うん、べとべとで気持ち悪くって」

「私も一緒に入るよ、お風呂で転んでも危ないから」

「華怜、ありがとう、一緒に入ろうか」

そう言って、二人はお風呂へ向かった。

二人がいない間に湊は食事の片づけをしたり、ベッドを二人に明け渡すつもりで自分の寝るスペースを作ったりしていた。

二人はさすがに20分くらいでお風呂から上がってきた。

「華怜はうつってもいけないから部屋で寝るか?」

「え?いいよ、私もここで寝る、大丈夫だから」

「ああ、まあ、こういうのはいつものことだからな」

「青空、体温測ってみよう」今度は36度丁度だった。

「うん、大丈夫かな」

「海汰ちゃんにはもう連絡しているからね、だいたい、いつも海汰ちゃんを待って夜更かししているのがいけないんだよ、お姉ちゃん」

「んー、まあ、それもあるのかもしれないけど」

「ベッドは青空と華怜で使っていいからな、俺はここで寝る」フローリングの上に敷いた毛布とクッションを指さした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ