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2pair=4pair?  作者: 神名 信
18/132

第18話

 午後の授業が終わると3人で下駄箱に集合して真っすぐ家に向かった。

 「お姉ちゃん大丈夫?」言いながら背中をさする。

 「あ、うん、大丈夫だよ華怜」

 「保健室で休んでいればよかったのに」

 「うん、そうなんだけど、やっぱり授業は聞いておきたいから」

 「青空は真面目だよな、ほんと、何もできなくて、なんかごめんな」

 「ううん、ずっと湊が見ていてくれたから、嬉しかったよ」

 「お兄ちゃん、優しいねえ」

 「華怜、からかうんじゃない」

 「はーい」

 「とにかく俺の部屋に行こう」

 雨の中3人の足取りは少し重かったが、寄り道はしないで冨永家に向かった。


 部屋に着くと、華怜がタオルを持ってきてくれた。青空がもらったタオルで体を拭く。湊がおでこを触ると熱い。

 「熱あるんじゃないか?」

 「かなあ?」

 「華怜、体温計持ってきて」

 「うん」華怜の部屋まで戻って体温計を取りに行く。

 青空の体温を測ると38度だった。

 「ちょっと高いね」

 「だね、湊の部屋にパジャマ置いといて良かった」

 青空は蛍光ラインの入った青いパジャマに着替えた。

 「解熱剤、あったかなあ」

 「うーん、たしか切らしていたような?」

 「よし、俺が買ってくる、華怜は青空を見ていて」

 「はい、お兄ちゃん、お姉ちゃんは任せて」

 湊は傘もささずにドラッグストア目指して走る。5分も走ればドラッグストアに着くが、それが遠く感じられる。

 ドラッグストアに着くと、真っ先に販売員の女性に解熱剤でいいのありますかと尋ねる。

 「それなら、これかな?」とおすすめの薬を出された。

 「はい、これで、お願いします」

 「様子を見て、お医者さんにも行ってくださいね」

 「はい」そう言ってお金を渡し、すぐにドラッグストアから自分の部屋に向けて走りだす。

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