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2pair=4pair?  作者: 神名 信
16/132

第16話

 「なんだ?やきもちか?」

 「うーん」

 「とにかくもう遅いから寝るぞ」

 「ん、お兄ちゃん」そう言って目を閉じてくちびるを湊のほうに突き出す。

 「あ、ああ」優しくキスをしてあげる。

 「おやすみ、お兄ちゃん」湊のベッドで二人は絡まり合って眠る態勢になる。


 目覚ましの音

 ん、もう朝か、湊はスマホの目覚ましを止め体半分起こす。

 隣を見ると華怜が湊のTシャツを握ったまま寝ている。

 「華怜、朝だぞ」

 「ん?あと五分―」

 「だめだ、それは遅刻するパターン」

 「ん、お兄ちゃん、ちゅうして」

 「ああ、」華怜を起こしてキスをする。

 「おはよう、お兄ちゃん」

 華怜はそのままピンクのパジャマを脱ぎだす。細身な華怜だが、女性らしいふくらみもある体のラインだ。

 「ここで脱いでも制服は華怜の部屋だろー?」

 「んー、好きな人に見られると女の子はきれいになるんだよ」

 「それは光栄だが」

 二人で話していると、制服姿の青空が部屋に入ってきた。

 「こらこらー華怜、なに裸になっているの?」

 「裸じゃないよ?上だけしか脱いでないし」

 「それでも、だめ」

 「えー、かな?でも私だよ?」

 「んーまあ、華怜だからねえ」

 「とにかく制服着てきな、華怜」

 「はーい、お兄ちゃん」


 3人で1階に降りるともう食事の準備ができていた。湊たちの両親はいつものように仕事でもういない。

 食パンにサラダにハムエッグ、オレンジジュースといったメニューを少しだけ時間かけてゆっくり食べる。食べ終わった皿を洗うのは昔から華怜の仕事と決まっていた。

 お弁当も3人分作られていたので、それぞれがバッグに詰め込み、準備が完了した。

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