第15話
「いや、そういうわけじゃないんだけど、まあ仕事が楽しくてな」
「そうなの?ほとんど休みもないじゃない」
「休みといえば、日曜日、おまえら付き合えよ」
「だめー、私は湊といちゃいちゃするんだから」
「湊、青空ちゃんに変なことしたら殺すからな」
「あ、うん、変なことはしないよー」
「ほんとかー?最近青空ちゃんがちょっと色っぽくなっているぞ」
「おにい、なに変なこと言ってるの?」
「いや、俺は青空ちゃんのことを考えて」
「私のことより、華怜のこと考えてあげてよ、今日みたいに早く帰ってきたときくらい会ってあげるとか」
「華怜ちゃんか、まあ、そうなんだけど、日曜日会えるし」
「えー、ほんとに付き合ってるの?おにい?会いたくないの?」
「会いたいけどな、まあ、毎日ってわけじゃないし」
「だから、華怜が寂しがって湊にくっつくんだよ」
「なに?湊、お前華怜ちゃんに手を出したら、ちょんぎるからな」
「出さないよ、海汰兄ちゃん」
「ほんとかー?最近華怜ちゃんちょっと色っぽくなっているぞ」
「海汰兄ちゃんさっきも同じようなこと言ってたよ」
「うるせ、だまれ湊」
「あ、うん」
「とにかく、日曜日、私たちは別行動だから、おにいは華怜とデートしてきて」
「ああ、分かった、シャワー浴びて寝るわ、湊ももう帰れ、明日早いだろ」
「うん、海汰兄ちゃんも無理しないで」
「おう、またすぐ会えるだろ、華怜と青空には変なことしないようにな!」
「はーい、おやすみなさい」そう言って柳瀬家を後にした。
「おかえり、お兄ちゃん」そう言って華怜が出迎えた。
「海汰兄ちゃんいたよ」
「うん、知っている。3人でずるい」
「たまたまだよ、少し話しただけだし」
「私も行けば良かった」
「日曜日会えるだろ、海汰兄ちゃんも楽しみにしていたぞ」
「そうかな?海汰ちゃん、最近ちょっと冷たいような・・・」
「そんなことないぞ、華怜のことも気にしていたよ」
「うーん」