第129話
バス停に着くと数分でバスが来た。土曜日の朝だがそれなりに乗客はいる。
15分も乗ると池袋に着く。乗客の流れに乗って降車する。
バス停から予備校へは5分くらいだ。模擬試験の開始時間15分前に予備校に着いた。
受験番号を確認して、席に着く。湊と青空は同じ教室の少しだけ離れた位置に座った。
試験は英語からだった。10分ほどしかないが、カードに目を通して最後の確認をする。
すぐに試験担当官が着て、試験の説明が始まった。教材をしまうようにと指示が出た。
まずは、成績返信用の封筒に自分の名前を書き込むように指示が出て、それに従う。
試験時間中の様々な注意事項が告知され、それが終わるとまず解答用紙が配られる。
解答用紙に自分の名前を書き込み、問題用紙が配られるのを待つ。
少しして、問題用紙が配られ、その後試験が始まった。
模擬試験の問題はなかなか難しかった。ただ、それでもある程度は自信を持って解ける。
試験の時間はリスニングを除いて80分あるが、どうにか時間内には終わりそうだった。長文問題などは内容について、ちょっと興味があるなと思える余裕まであった。
筆記が終わって、リスニングの時間となる。30分のリスニング問題もほぼ大丈夫だった。
試験が終わり、解答用紙が集められていく。
次の日本史の試験まで15分しか時間がないため、割り振られた席のままで日本史の勉強をする。
ほぼ、やることもないほど終わっていた。最後に気になるところだけ見て、カードをしまう。
日本史の試験時間は60分、解答用紙が配られ、その後問題用紙が配られた。
試験開始の合図とともに、解き始める。
あきらかに、英語より手ごたえがいい。ほとんど迷うことなく回答できる。時間も30分くらいで終わった。丁寧に見直すが多分、分からないところはほとんどない。論述問題もあったが、おそらく減点はないはずだ。
2回ほどみなおしてもまだ10分残った。少し顔をうつ伏せにして時間が経つのを待つ。
ほんとに寝そうになったが、その時、チャイムが鳴って試験時間が終わった。
最後の小論文はお昼をはさんで午後1時15分からだ。
湊と青空は合流する。
「どうだった?湊」
「うーん、日本史は良かったと思う」
「えーあんな難しかったのに?」
「え、そうかな?多分ノーミスに近いと思うよ」
「すごい、ほんとに湊は日本史得意だね」
「まあ、配点が低いからな、満点取っても100点」