第120話
その後1時間ほどお互いのことを感じ合って、湊と青空はそのまま毛布の上で眠ってしまった。
7月24日金曜日外は小雨が降っていた。
湊が目を覚ますと、青空との間に華怜がもぐりこんで寝ていた。乱れたキャミソールから見える胸元がいやらしい。
2人を起こさないように静かに起きる。
金曜日は通常だと予備校があるが、来週からの夏期講習に合わせて今日は休みだった。
時計を見ると9時だった。多分朝食は作ってくれている。
「起きて、青空」そう言ってキスをする。
「あ、湊、おはよう」
「おはよう、もう9時だぞ」
「あ、うん、いつの間にか寝ていたね、って華怜はいつからここにいるの?」
「分かんないけど、華怜、起きろ」
「ん?お兄ちゃん?」
「おはよう」
「おはよう」
「とりあえず、このまま朝ごはん食べに行って、そのあと着替えよう」
「あ、うん、そうだね、湊」
「ん?」そのままキャミソールを脱ぎだす華怜。細身の体にアクセントのついた体が視界に飛び込んでくる。
「こらこら、華怜、着替えは食事の後だ」
「あ・・うん」脱いだキャミソールをまた着だす。
3人は1階に降りて食卓に座る。今朝はごはんとハンバーグとサラダとぶどうジュースだった。朝からボリュームがあるなと思いながら食べる。
食べ終わると、着替えるためそれぞれの部屋に戻る。
湊は紺のTシャツにダメージジーンズといった服装になった。2人が来るまでと思って動画サイトを観ている。
すると、青空が上がってきた。
青空は白地に花柄のオフショルダーシャツにホットパンツだった。健康的な色気が感じられる。
「青空、今日もきれいだよ」
「やだ、なんか恥ずかしいよ、昨日のこともあるし」
湊が青空のむき出しになっている肩を優しく触る。
「あ、だめだよ、朝から、華怜も来ちゃうでしょ」
「ああ」青空の肩にキスをする。




