第119話
「こらこら、二人で怪しいことを言ってないで、そろそろ勉強再開しよっか」
「ああ、そうするか」
「はーい、やろやろー」
華怜はベッドに横になりいつもの勉強姿勢に、湊と青空はテーブルに向かい合った。
勉強を始めて、10分くらいするとお母さんがショートケーキとぶどうジュースを持ってきてくれた。青空は泊まって行くと伝えて、お母さんも了承してくれた。
ケーキをつまみながら勉強は続ける。
そこからさらに2時間勉強が進み、11時を過ぎた頃、ベッドを見ると華怜が寝てしまっているようだ。
湊が華怜にタオルケットをかけてあげる。
「青空、華怜寝ちゃったね」
「うん、疲れたんだろうね」
湊が青空の隣に座る。
「俺たちも少し休もうよ」
「え、あ、うん」
「パイ食べたから元気なんだよ、俺」
「うそ、食べていなくても元気でしょ?」
「ああ、青空」
「ん、湊」二人のくちびるが重なる。
キャミソール姿の青空の体を触っていく湊。時々敏感なところに触れて青空の体がびくっとなる。
「だめだよ、華怜がいるのに」
「大丈夫だよ、華怜は起きないよ」
青空も湊の体を抱きしめる。
「ねえ、大好きだよ、湊」
「ああ、大好きだ、綺麗だよ、青空」
フローリングに毛布を敷き、青空を寝かせる。
湊は上に乗って体を密着させる。
お互いに相手の体が感じられる。
「青空、本当にきれいだよ」
「湊、愛しています」
「ああ、本当に」
何度も濃厚なキスをする。
青空のくちびるから、首元に移って、首筋をなめる。青空が感じて声を上げる。
「かわいいな、青空」
「もう、ばか」そう言って湊の体をぎゅっと抱きしめる。




