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2pair=4pair?  作者: 神名 信
118/132

第118話

 勉強しながら、もしかして青空と俺の勉強順位に差ができているのは、この1時間が原因じゃないかと思う。ただ、深刻な問題ではなかった。

 カードをひたすら覚える。華怜ほどじゃないが記憶力は悪くない。自分でまとめただけあって、覚えるときも覚えやすい。たまに、まとめ方が悪い部分が出てきて、消しゴムで消して書き直したりする。

 湊が勉強に集中していると、青空と華怜が戻ってきた。二人ともキャミソール姿だ。青空が青、華怜がピンク色。2人に耐性がない男子だと、暴走しそうなほどの色気が漂ってきている。

 ついつい胸元に目が行ってしまうが、2人とも湊に見られるのは慣れているので、恥ずかしがることもしない。

 お肌のケアをしている2人を見ながら、いい光景だなと思った。

 「青空は今日何時に帰るんだ?」

 「あ、今日はおにいが泊まってくるみたいだから、私もここに泊まるよ」

 「お姉ちゃん泊まって行くんだ!」

 「青空が泊まってくれるのはすごい嬉しいな」

 「そうだよねえ、お兄ちゃん、いつもはいつお兄ちゃんに襲われるか分からなくて、なかなか寝付けないんだよ」

 「うそつけ、華怜からいつも寝ているじゃん」

 「そうだったっけ?」

 「そうだ」

 「てへへ」

 「かわいい笑い方をすればなんでも許されると思っていないか?」

 「そんなことないよ、お兄ちゃん」

 「じゃあ、俺は床に寝るスペースを作るからベッドはお姫様たちで使いなよ」

 「悪いよ、湊、ベッドに3人で寝ようよ」

 「そーだよ、お兄ちゃん、この前もそうしたし」

 「あー、まあそれでいいか」

 「もうね、今更お兄ちゃんが紳士的にしても、けだもの紳士だよ」

 「おい、華怜、痛いところを突くな」

 「まあ、そんなお兄ちゃんが好きだから、私もお姉ちゃんも大変なんだけど」

 「でもね、華怜、多分湊は普通の男子より、ずっと理性的だと思うよ」

 「まあ、それはそうなんだけどね」

 「青空と華怜と一緒にいて、欲望に負けないのは多分日本には俺しかいないよ」

 「そっかあ、欲望に負けてもいいんだよ、お兄ちゃん」

 「おう、その時はお世話になります」

 「うん、お世話しちゃうよ」

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