表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2pair=4pair?  作者: 神名 信
116/132

第116話

 時計を見ると午後1時30分だった。2時まであと30分ある。

 華怜は湊に寄りかかってボーっとしていた。湊は寄りかかられているので動けずスマホをいじる。青空は湊のタブレットを借りて動画を観ているようだ。

 「華怜、そろそろ時間だ、定位置に動け」

 「あ、はーい」そう言ってベッドへ移動する。

 青空もテーブルのいつもの位置に着く。湊と向かい合う配置だ。

 それぞれ、勉強を開始する。湊は今日英語をやり、明日日本史をやることにした。日本史はかなり勉強が進んでおり、高得点が狙えるが、英語はまだ8割くらいの進み具合だった。

 英単語についても、覚えなければならないものはカードに集約している。

 新たなカードを作ることはせずに、今まで作ったカードを見返す。英語だけでカードは100枚を超えている。

 丁寧にカードを見返し、たまにノートに書いて記憶を定着させていく。

 リスニング対策で2時からは英会話CDも流している。

 そのまま3時間みんなノンストップで勉強をした。

 5時になると、ちょっと休憩しようと湊がキッチンへ行って、お菓子とアイスコーヒーを持ってきてくれた。

 「どうぞ、お姫様たち」

 「ありがとう、湊」

 「お兄ちゃん、ありがとうね」

 「いや、多分このお菓子も柳瀬家からの支給物資だから」

 「そっか、お姉ちゃんありがとう」

 「ううん、毎日お世話になっちゃってるからね」

 「色々感謝だな」

 「うん、そうだね、お兄ちゃん」

 「源氏パイかあ、なんかこれ食べると止まらなくなるんだよな」

 「うんうん、美味しいよね、これ」

 「私もこれ好きだよ、湊」

 「たしか食べ過ぎるとだめって聞いたことある」

 「そうなんだ?なんで?お兄ちゃん」

 「なんか、元気になりすぎちゃうらしいよ?性的に」

 「え?そうなの?お兄ちゃんには必要のないお菓子だわ」

 「そうか?」

 「だっていつも元気だもん」

 「こらこら、なにを言っているんだ」

 「ねえ、お姉ちゃん」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ