第103話
「うん、ありがとう、湊」
「お兄ちゃん、お姉ちゃん行ってらっしゃい」
柳瀬家の玄関前のいつもの所に2人で寄り添う。
「湊」
「ん?」
「カラオケで華怜といちゃいちゃしていた」
「え?そうかな?」
「そうだよ、でも、怒ってないよ」
「あ、うん」
「ねえ、キスして」
「ああ」青空のくちびるに自分のくちびるを重ねる。
「湊」
「青空」舌を絡ませる濃厚なキスをする。
「ねえ、湊、好き」
「ああ。俺も好きだ」
青空のパジャマの中に手を入れて体の隅々まで触る。青空は湊の手に敏感に反応する。
「ねえ、もっと触って、もっと」
「ああ、きれいだよ、青空」
そのまま30分お互いを感じ合う2人。
「ねえ、もう帰らなきゃ」
「あ、そうだな」
「私だって、華怜みたいに湊と一緒に寝たいって思っているんだよ」
「ああ、うん」
「でも、おやすみなさい」
「ああ、おやすみ」最後にキスをする2人。
部屋に戻ると華怜が待っていた。
「おかえり、お兄ちゃん」
「ただいま」
「ねえ、こっちに来てよ」
「あ、ああ」華怜が寝ているベッドに移動する。
「お姉ちゃんの匂いがする」そう言って湊の胸に顔をうずめる。
「そうかな?」
「そうだよ、どうせ2人でいちゃいちゃしていたんだから」
「まあ、そうだけど」




