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2pair=4pair?  作者: 神名 信
101/132

第101話

 「まあ、華怜は頭の良さが異次元だからなあ」

 「そうかな?」

 「そうだよ、お前のはギフトだ、神様からの」

 「ギフトかあ、そうなのかな?」

 「まず間違いない」

 「ギフトかあ、私にとっては湊と一緒にいれることかなあ」

 「わ、お姉ちゃん、そんなこと言うとお兄ちゃんがうぬぼれるよ」

 「だって、私には特別な才能なんてないし、ただ、湊といれることくらいかなって」

 「青空、ありがとうな」

 「もーなんか、ラブラブだな、お二人は」

 「華怜は、まあ、なかなか男の人は好きにならないよな」

 「んー、私かあ、」そう言って湊の左腕にぎゅっと抱き着く。

 「まあ、今の華怜には勉強が恋人と思えばいいよ」

 「そうかな、」

 池袋から、滝野川の家まで明治通りに沿って歩く。もう、既に道程の七割は歩ききっていた。

 空を見上げると雲一つない快晴だ。

 夕方になって少し涼しくなったように思えた。夏は夕方の涼しさが本当に助かる。湊はこの時間帯が一番好きだった。

 西巣鴨の交差点まで歩いてきた。ここは白山通りと明治通りがぶつかるかなり大きな交差点だ。ここを過ぎると冨永家はすぐそこにある。

 家に着くと、それぞれ部屋着に着替えるため部屋に戻る。

 湊もTシャツと短パンに着替えた。まだ7時になったばかりだが、湊はさきにシャワーを浴びる。

 シャワーから出ると、青空と華怜がパジャマ姿で湊の部屋にいた。お風呂を促すと、二人で仲良くお風呂に向かう。

 どうせ、1時間コースだろうと、模試の勉強を始める。湊は大学受験用の勉強も基本的にはカードにまとめている。A4サイズの半分の大きさのカードだ。

 もう、1年以上もまとめているため、相当な分量になっている。

 模試は小論文、英語、日本史だった。とりあえず、英語をやろうと、英語を見直している。範囲が広いため、なかなか完璧に覚えるというわけにもいかなかった。

 勉強をしていると、青空と華怜が戻ってくる。

 お風呂上がりの少女2人はかなりの色気を醸し出していた。

 湊は気づかないふりをして、チラチラと2人を見る。

 暑いねー、などと胸元をパタパタとしているのも色っぽかった。

 「今日は何時までやる?青空」

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