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僕桃まとめコーナー  作者: カンデル
人物紹介
9/81

第6幕 其れ即ち終焉の灯になりにけり

【ストーリー】


「どうしますかぁ? 幌谷さーん。

 Life is a series of choices. 誰の言葉でしたっけねぇ。」


 襲い来る設問の数々、そして敗北と挫折。

僕は再起(リベンジ)を図るべく過酷な訓練に挑戦し続けた。そして今夜再びチャレンジャーとして挑戦する。


1番:やんちゃで誰彼構わず襲い掛かる犬の戯言。

2番:個人情報保護法をまるっと無視する雉の独り言。

3番:うなだれ続けて地を這うまでになった猿の寝言。


 タティーーーンッ!


 頭上にランプが光る。

16時08分、僕は解答を迫られている。


※注 幌谷は度々、難問珍問に晒されていますが、クイズ小説ではありません。





【登場人物】


 幌谷ビャクヤ(ホロヤ・ビャクヤ):主人公の大学2年生。

 妄想、こだわり、無駄な知識の独白が多いのはもはや鬼神、もとい奇人レベル。

「桃太郎の転生者」として覚醒はしているのだが、未だ能力を扱いきれていない。一連の鬼との戦闘を経て、仲間を救いたい思いからやっと自ら前に進もうと決断する。でも基本能力は一般人レベルの域。

大丈夫ですか? それで終盤を迎えて? え? 主人公ですよね?

 中学生時代に母を亡くしたとはいえ、若干マザコンの気があるのは致し方が無しか。


 軒島ニコナ(ノキシマ・ニコナ):「狂喜の魔犬」の転生者、私立中学2年。

 武術全般が得意で近距離戦担当。

喜々として鬼を蹂躙するのは「狂喜の魔犬」の影響が色濃く出ているから。色々と悩むところが多いのは、うん、思春期真っ盛り女子だからしょうがない。とは言え悩んだり考えたりするのは苦手。

 でもね、ガサツな子かと思いきや、食事作法等はとてもしっかりと育てられているのですよ?


 佐藤ウズシオ(サトウ・ウズシオ(本名不明):「冷酷の魔猿」の転生者、フリーター。

 ダガーナイフ2刀の他、刃物全般(主に調理道具)を使う。近中距離戦、防御担当。

「冷酷の魔猿」との融合率が他の二人より高く、三面六臂の猿を自在に操ることができる。幼少よりアサシンとして育てられてきたため、気だるい見た目の割には強い。

喋るのは苦手だが何も考えていないわけではない。精神的にどこか欠落しているが、根は純情。

 猫と喋れるのはねぇ、転生者であることとは無関係です。


 雫ミスミ(シズク・ミスミ):「静寂なる魔鳥」の転生者、幼馴染。

 銃器全般(弾は豆)を使用する遠距離戦、支援担当。索敵能力がずば抜けている。

組織人であることからニコナやウズウズよりも常識人、かと思いきや結構なストーカーさん。元は山柴に所属、今は形だけW&Cに所属。6人兄弟の長子。

 幌谷姉の胸で泣いたことから他の二人より一歩リードしたか? でも意外と奥手です。


 浦島リュウジン(ウラシマ・リュウジン):鬼狩り一族の末裔、高校2年。

 浦島家現当主の次男坊。次期当主と目されている。

見た目が中学生っぽいのもさることながら、発言も行動も中学生男子レベル。でも転生者達に引けを取らないほどの戦力を持ち、刀術に長ける。流石は山柴一族の血筋。

 バトル系漫画が大好き。ちなみにスマホは持ってません。使いこなせないので。

 

 山柴イチモンジ:中折れハットを愛用する初老の男。そして「おじいさん」と名乗る世捨て人。

 「対鬼刀・柴刈乃大鉈シバカリノオオナタ、またの名を『宝刀鬼殺し』」を主人公に与えた。

公人として活動するときは老紳士だが、主人公の前ではただのファンキーな爺さん。そっちが素。

 元は鬼狩り一族「山柴家」の歴代最高峰の剣豪。現役時代は鬼を斬り伏せ続け、討伐した鬼は数知れず。物理攻撃に限って言えば1番強い。


 千条ヤチヨ:妖艶な日本美人の女性。そして「おばあさん」と呼ばせない幼女。

 『宝玉黍団子』を半ば強制的に主人公に与えた。「食べて?」と可愛く言い放って。

今の姿は、花咲八千代学院初等科(小学)4年生にしてW&Cの最高経営責任者。壇之浦ほか、必要があるときは親ぐらいの年齢で世に姿を現し干渉する。

 元は陰陽師一族「千条家」史上、最高峰の術者。爺さんより(気が)強い。


 此花サクヤ:常に日傘をさす黒髪の女学生。そしてアイドル『宝鏡カグヤ』その人。

 曲線フェチな幌谷に「神のSラインを持つ完全なる曲者」と呼ばせたぐらい「曲線美」を体現した人物。

アイドル活動中の宝鏡カグヤ(芸名)が本体で、此花サクヤは「依り代」として憑依している。一応はネに申す様なのです。なので立ち位置は中立。(鬼に対して中立と言うことではない)

対象が視界にある場合に限り、対象者の能力を写す(コピーする)ことができる。

 桃太郎とその眷属を、これまでの過去にその能力で転生させ続けてきた。


 壇之浦ヨウコウ(ダンノウラ・ヨウコウ):主人公の元父親。

 暴力団関係者、つまりはヤクザで笠子組の若頭。ひょうひょうとした喋り方をするが話の運び方(交渉)は上手い。

主人公が未就学児に離婚。母親が亡くなってからは時折、金銭的援助を行っている。

千条家と協力関係を結ぶことでヤクザ業界内での地位が大きく向上している。

 賭け事(ギャンブル)はやらない。理由は「そもそも人生がギャンブルだから十分。」

という裏設定を今思いつきました。


 幌谷カナデ(ホロヤ・カナデ):主人公の姉。27才独身。

 雑貨屋のオーナー兼店長。仕事だけでなく家事全般もできるが料理は苦手。唯一お稲荷さんを作るのは得意で「オイナリッド」「オイナルタワー」「お稲荷様五重塔」製作者。味とバリエーションは職人級。異常なほどの被害妄想&仮想マダムに対する敵対心は母譲り。

 典型的な「美人の無駄遣い」のひと。人知れず散っていった片思い男子は数知れず。(だろう)


 澄河ユイ(スミカワ・ユイ):主人公の1年先輩で憧れの人。

 オノマトペ研究会に所属。洋書の原書を好んで読む才女。

前髪がアホ毛になるのを気にし、いつもヘアピンをつけている。気遣いの出来る優しい性根の子で、両親ととても仲が良い。そしておっとりしてるけど結構しっかり者。

 本を読みだすと周りが見えなくなるタイプの人っていますよねぇ。その視線が美しかったりするから罪ですよ、それは。



【組織】

※本編では詳細に語られていない設定です


・山柴財団(山柴家)

 元家電会社「山柴(山柴電器)」を主軸とした財団。現在は表立った活動は行われていないが、財界、政界と広範囲に人脈がある、むしろ一族が要職についている。

「山柴」がM&Aされる前には、対鬼養成所「山柴義塾」を裏で運営していたが、実態としては昔と違い一族の者で鬼狩りができる者は少数。


・浦島家

 山柴家の分家。特にもめることもなく本家と友好関係(主従関係)にあるが、山柴財団には含まれていない。あくまで単独機関。

現当主の息子、長男のリュウエイが次代を継ぐ予定だったが、鬼討伐で半身不随になって以来、本人の意向で家督は弟のリュウジンが継ぐ方向となっている。

現代社会にあっても刀術を主体に鬼を狩る。これが本来の山柴家、鬼討伐一族の姿である。


・W&C(ウオッシュ&クリーン)

 世界中に支社を展開するアメリカの一大洗剤メーカーで、山柴をM&Aして日本でも巨大企業となった。実際は逆で千条家(ヤチヨ様)が実権を握っている。あくまで千条ヤチヨが裏で動くための隠れ蓑。その目的は鬼討伐のための資金源、ネットワークの構築。そして対鬼兵器の開発(主に豆鉄砲)と人材育成。そして世界中の人種のDNAを入手するために利用されているとかいないとか。

ちなみに千条家が表向きに運営しているのは「学校法人・花咲八千代学院」と、宝鏡カグヤが所属する「花咲芸能事務所」など。


・笠子組

 古くは命を救われた7人の博徒達が、その恩に報いるため始めたとされる義侠団体。地域密着型で、主な生業は賭博場、的屋、繁華街の地回りなど。若頭の壇之浦が「降りかかった火の粉は全力で払う。」というスタンスなため、積極的な勢力拡大は図っていないが、ちょっかいを出した他の団体がその都度、壊滅させられる。それゆえか組として徐々に勢力、影響力は広がっている。現組長は今どき珍しい任侠道な人。高齢のため近々、壇之浦に代を譲ろうと思っている。

 壇之浦が千条家と取引するようになって以来、裏社会での知名度も急上昇中。


・オノマトペ研究会

 幌谷が所属する大学のサークル。元「純文学研究会」。

活動の場は、主に大学近くにある個人経営の喫茶店。サークルOBがオーナーのため、特典としていつでもブレンドコーヒーが1杯無料で飲める。

現副部長により文学の括りを広げ、門戸を開くために再編され創設されたのが今の形。なお部長が行ったのは命名だけ。(ちなみに会の改名権は部長にある)

研究会ルールは「門戸を閉ざさない、活字主義から外れない、静かにする」の三点。


・BCD

 「ブラック・キャット・ダンディズ」、略してBCD。

ウズウズが飼っている猫「高橋」と「鈴木」が所属する、元々は彼等の兄弟とともに6人で始めた野良猫集団。命からがらのところをウズウズに救われ、現在はウズウズの家猫となっている。ちなみに名前の通り、二人とも黒猫である。

方向性は若干違うが、高橋も鈴木も漢気(ダンディズム)に則って行動している。

 


【鬼】


 半鬼:鬼化したての鬼。

 鬼化の元凶である鬼門をつぶせば人間に戻れる可能性がある。

見た目は人と変わらないが自我を失い狂暴化。戦闘能力、耐久力も人間以上。


 餓鬼:完鬼になり切れなかった劣化型。

 鬼化に身体が追い付けずに変化を遂げたがために、人間より少し大きいぐらい。

完鬼になりきれなかったとはいえ半鬼よりは強い。そして数が多い。


 完鬼:完全に鬼化した鬼。

 鬼門をつぶしても人間に戻ることはない。

見た目は完全に童話上の鬼と同じ。通常の人間レベルで倒すことは無理。


 蛙水(カワズミズ):中鬼。

 見た目はスーツに身を包んだ営業マン。口調は慇懃無礼。

鬼化するとインパラの角が生える。ボールペンで戦うが、触れずに相手にダメージを与える。

課長やマネージャ等、肩書がいくつかあるが、そんなものは名称以上の意味は無い。


 兵跡(ヒョウゼキ):氷鬼の中鬼。

 アーミー調ハーフコートに身を包む。元キックボクシング世界王者にして立ち技最強とまで言われた男。

鬼化すると水牛角が生える。氷を操り攻守に使い、触れた相手を凍らせることが出来る。

 冷酷無比。蛙水のことがあまり好きじゃない。いや、なれ合いが嫌いなだけか。

 

 雨早川(アマハヤカワ):中鬼。

 山羊の面をつける謎の女。ダンシング狂人。口数が多くヒステリック。

鬼化すると山羊の短い角が生える。カミソリのような紙吹雪を使用し、自動追尾攻撃する。

 一々ポージングを取るのは仕様です。


 荒渡(アラワタリ):高鬼の中鬼。

「自分、底辺なんで」が口癖のパンクな出で立ちの男。

鬼化すると羊の巻き角が生える。一定区画を「見えない水」で水没させる。また体表を「見えない水」で覆い防御に使う。

 自称、元いじめられっ子。そのためか回避能力は高い。



【その他】


 娘々太郎:某遊園地のネコ型マスコットキャラクター。性別不明。


 腕々マッスル:某遊園地の「腕力ですべてを解決する正義の味方」という設定の裏キャラ。

 見た目は、顔がリアルなシュナウザー犬で体がボディビルダーという、シュールな覆面レスラー。


 トンカツ屋の幸子さん:架空アニメ「がんばれ!ミシュール先生!!」に出てくる。

 声優は宝鏡カグヤ。


 副部長:オノマトペ研究会の創設者。アンパンが好き。


 部長:オノマトペ研究会の部長。そして師範レベルの書道家。


 田村:笠子組の構成員。

 対抗組織から幌谷姉弟の護衛を秘密裏に行っている。そして佐藤ウズシオの連絡担当。

見た目はまったくヤクザっぽくない。ハンチング帽がトレードマーク。

 実はウズウズに毎回、アルバイトを手配し斡旋している。


 島:笠子組の構成員。

 運転ばかりしているが壇之浦の片腕。けっこう厳つい。

只の部下というわけじゃなく、壇之浦のことを心底慕っている。男が男に惚れるってやつ。

 ビール党。ビールなら無限に飲める。


 琴子とヒヨリン:ニコナの学友で親友。

 琴子ちゃんはけっこう大人びている。美術が得意で将来の夢は仏師。

ヒヨリンちゃんは元気の塊で好奇心旺盛。そしてよく小学生に間違われる。


 垢太郎(力太郎):千条ヤチヨの手駒のSP

 おじいさんとおばあさんの不死細胞をベースに「原初の桃太郎」の遺伝子的なものを用いて生成された人造兵士。ヤチヨ様曰く「量産型桃太郎、廉価版。ガンダムで言うジム。」

なぜか全員が外人SPの出で立ち、終始無言で厳つい表情。鬼・中鬼・大鬼でいうところの鬼ぐらいは単体で倒し、中鬼も数で打ち負かす。

対鬼兵士ではあるが、平時は千条ヤチヨの元で護衛や身の回りの世話などをしている。

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