第7艮 彼の世は此の世の影の如し
主人公の成長ぶりの再確認と、蛙水の章。
主人公の幌谷くん。多少は成長したかな? 次章から終盤なので、そろそろ成長してくれないと話にならないわけですが笑 一応、独り立ちの回ですね。
さて、蛙水さんですが。
彼の役割や位置づけは連載初期から決まっておりましたので、「道化」は道化のまま終わります。
なので彼の過去や詳細は語られぬままですが、ずっと営業マン(しかも転職多い)というのは、これまでの作中からもわかるだろう!
それに代わって彼の能力面の話を少し。
まずもって「影鬼」は鬼ごっこの中でも一線を画すと思う。
大半の鬼ごっこはタッチすることで「死」あるいは「鬼化」するわけだが、こと影鬼はタッチではなく「影を踏む(影をタッチすることを含む)」で狩りが成立する。つまり狙いが「影」そして守るものが「影」なのだ。これは遊んだことがある人にはわかると思うが、夕方近くなれば難易度は上がるし、そもそも明かり(街灯などを含む)のない夜は成立しない遊びなのである。
この特異性、「影を守る」ということは、まるで自身の裏側を、自身の地面に写した「もう一人の自分」を守っているようではないか。
そういった「守る側」と「攻める側(鬼)」の精神的な特異性を前面に出しつつ、今回の戦いでは幌谷くんに悶々と思考してもらいました。そういった意味では「敵として主人公を成長させた」一番の人物。それが蛙水。
名前 : 蛙水・征四郎(カワズミズ・セイシロウ)
年齢 : 47歳
職業 : 営業職(この世に売れないものはない、と明言)
容姿 : 服装は黒系のビジネススーツにビジネスバック
髪型はパリッとした七三分け、やせ形
スタイル: ボールペンを投擲し相手の影を射って行動阻害するなど
(影を実体として扱うことができ、相手にもその影響を及ぼす)
少年時代に習っていた剣道が戦い方のベースとなっている
車や飛行機などの影に身を潜め、ともに移動することが可能
鬼の性質: 影鬼
特技 : 一輪車に乗れる




