第7申 人に智慧あるや否や
壇之浦(笠仔組)からの佐藤ウズシオ、そして雨早川の章。
壇之浦を書くに当たり、今のご時世なので「ヤクザ」を主要登場人物として書くには少し抵抗があった。だけどどうしても悪い人なんだけど生き様は格好いいみたいな、盗人にも五分の理みたいな、道を突き進んでしまったが故に今更引き返すのは卑怯、ってな人物を書いた結果、生まれた親父様。
んま任侠集団って、元々は地回りというか自警団的な存在でしたからね。笠仔組はそういう位置づけです。ちょっと先を急ぎ過ぎたので笠仔組が任侠集団であることは表現しきれなかったかもしれない。
ウズウズは可愛く書きたかった!
なんというか、口では(ウズウズの場合は心では)恋や愛を語るのだけど、実際は本人自身がその感情を理解してなくて、でもそれでいて360度周って「やっぱり好きなんじゃん!」みたいな感じ。
つまり天然ですね笑
さて、そして雨早川さんです。
ウズウズとは対照的に描きたかったので口数多め、特徴出すために常に疑問形の発言。
とてもとても「大人の魅力」溢れる人物で、作中女性では最高齢(ヤチヨを除く)です。美魔女です。山羊面を付けてるけど。
ウズウズがモノトーンの世界の住人であるなら、彼女はカラフルな世界の住人。でもたぶん、根元的なところでは同じ世界の住人。真逆であるが故に。
モデルは特にいませんが、しいて言えば「ガラスの仮面」という昔の少女漫画の師匠の人。読んだことないけど。
ちなみにこの章では、モーリス・ベジャール振付のボレロをイメージして書きましたが、ありゃすげぇですぜ! シルヴィ・ギエムのボレロは神の領域ですよ!!
名前 : 雨早川・琉美(アマハヤカワ・ルミ)
年齢 : 50歳手前(実年齢未公表)
職業 : 元プロダンサー、舞台女優
容姿 : 服装はドレスで山羊の面を付けている
髪は長め、中肉中背に見えるが、極限的に痩せているダンサー体形
スタイル: 紙吹雪による遠隔自動追尾攻撃を中心に立ち居振る舞う
絶対リズム感の持ち主で、相手のリズム(動き)を読み取り合わせることに長けている
自身と他の鬼を紙吹雪に変えることが可能
鬼の性質: 色鬼
趣味 : サボテンを育てること




