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弟切草 -神聖 し ん せ い -
ぺちゃと、水滴の落ちる音がする。
また、水滴の音が、落ちる音がする。
「あーー、けちょ」
と、私は、笑った。
「はーーー、ふふ」
と、みんな笑った。
大勢居た。
暗い青い顔で、みんな、立っていた。
中心には、みんなの、見てるものがあった。
そう、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である、人である。
そう、其れであった。
其れが始まりであった。
「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
と言う始まり。