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桜井 春斗(さくらい はると)「信じた道」 3月21日
朝、いつもの様に目覚まし時計が俺の部屋に鳴り響く。
いつもなら、ベッドから出て学校に行く用意をするのだが
今日はそんな気分にならなかった。
昨日浅野に言われたことが、まだ心のどこかに存在した。
「やっぱり無意味なのかな・・・」
ポツリと呟いた一言に少し同様する。
今まで無意味なんて、一回も思ったことないのにどうしたんだろ。
「浅野なんてバカの言うことなんて無視したらいいんだ。」
こんな風に自己暗示をし、ベッドから体を起こす。
だが、そこから学校に行く用意を始めることはできなかった。