第一章の登場人物と単語帳
*こちらは第一章のネタバレを含んだ紹介となっています。一読する時は注意してください。また、少しでも綴られた世界に目を通して頂く上で、補足となれば幸いです*
~登場人物~
【日本】
・菅原 優紀
大学二年生。六年前の交通事故で恋人である友香を亡くす。そして、黒い虹の出た天気雨と共に友香に姿を変えた。その後、【想造の観測】により、自身の今の姿を切り離し何処かへ姿を眩ませた。
・桜峰 友香
故人。六年間の交通事故で優紀を庇いトラックに跳ねられ死亡した。しかし、とある言葉をきっかけに【想造の観測】により自身を優紀の中に留める結果となる。【雨喜びの幻覚】を持ち、外見と精神だけを有して蘇生した。
・九十九 陸
大学二年生。六年前の交通事故を作り出した張本人。【環状の手負蛇】により実際は想像し得ない時間を生きてきた。神格呪者の力を全て自身の手中に収めようと画策した。ジュウゴやツァイゼルと様々な呼び名がある。
・幾瀧 純
大学卒業後、二年間フリーターとして過ごしている。戦闘や戦略において他を寄せ付けない、人間離れした人間。面白いことをするために翻弄する。
・天堂 紘和
大学卒業後、日本の剣に所属。国に携わる仕事をする一方で純の画策に協力している。サイキョウの一人で最強として【最果ての無剣】を所持している。
・天堂 一樹
紘和の祖父。生きる伝説として名を轟かせ、現在は八角柱に七つの大罪として所属。また、日本の剣創始者であり、自身が傲慢の称号を有している。
・花牟礼山 彩音
優紀と陸がいたアパートの大家。省吾という彼氏を交通事故で亡くしている。
・萩尾 亮太
純や紘和の友人。
【アメリカ】
・チャールズ・アンダーソン
若きアメリカの現大統領。サイキョウの一人で最凶として【夢想の勝握】を所持している。八角柱にアメリカの正義として所属。純と因縁があるようだが、水面下で協力してた節が見られる。
・トム・アンダーソン
チャールズの父。そして、元大統領にして元最凶、元アメリカの正義。第三次世界大戦で一樹と一戦交えている。
【ロシア】
・エカチェリーナ・ボチャロフ
サイキョウの一人で最狂として【漆黒極彩の感錠】を所持している。純によって撤退を余儀なくされたが、それでも神格呪者獲得に動いた。
・タチアナ
フクロウとの合成人。優紀を襲撃の際、純と紘和に見逃してもらいその後、ロシア側を裏切らない程度の小間使いにさせられた。
・アンナ・フェイギン
ロシアの地下空間にいてエカチェリーナやタチアナよりも身分が上にみえる存在。
・ライザ・ベリアフ
八角柱にロシアの愛として所属。そして、元最狂。第三次世界大戦で一樹と一戦交えている。アンナの言う所の人物との関係は今のところ不明。
・リュドミーナ
どうやら情報を統括しているように見受けられる。
【イギリス】
・ブライアン・モーズリー
故人。元最強。一樹と死闘を繰り広げ、命を落とす。
・ヘンリー・カンバーバッチ
八角柱にイギリスの希望として所属。
【オーストラリア】
・ラクラン・ロビンソン
八角柱にオーストラリアの知恵として所属。ロシアとの繋がりが伺える。
【エジプト】
・シャリハ・ムバラク
八角柱にエジプトの信仰として所属。
【ブラジル】
・イザベラ・シルヴァ
八角柱にブラジルの勇気として所属。
【カナダ】
・マイケル・サザーランド
八角柱にカナダの節制として所属。
~単語帳~
・神格呪者
神に愛された、または呪われたとされる異能を持つ人間のこと。その能力は三つ存在する。所有者が死亡すると能力は譲渡される。そして能力を全て一人が手にすると何かが出来るらしい。
【想造の観測】
観たと認識したものを見たことにする力。当たり前のように思えるが、これは観たと認識したことが偽りであっても本人の意思が反映されるため、実質なんでも可能な力とされている。三つの中で最も強力。
【雨喜びの幻覚】
認識の対象外になる能力。現状、攻撃対象から外れることが確認されている。【想造の観測】には劣勢で三つの中で二番目に強力。
【環状の手負蛇】
不老不死の力を持つ。同時に相手の血を体内に入れることでその相手に同等のダメージを共有することが出来る。ただし、三つの中では最弱で全てに対して劣勢を強いられる。
・蝋翼物
神に並ぼうとして作られたとされる兵器。またこれを所持するものは付随してサイキョウの称号を得る。
【相乗兵器:最果ての無剣】
無色透明な刃物。無剣自体の形状を知る者はおらず、所有者の第一印象が反映されているとされる。能力は所有者のみ使用可能とするありとあらゆる刃物の召喚。ただし、召喚されたモノは重複を許されない。
・無剣一刀流:ただ無剣を使い手持ちを入れ替えながら連撃する。
・無剣二刀流:無剣の能力で無剣を召喚し、無剣一刀流を行う。
・魔剣ウザコリフ:あらゆる敵を倒し最期にその脅威を全て駆逐して脅威となった自分を殺したという逸話からどんな敵でも刀身を抜き出した瞬間に一撃で殺すことの出来る、切る行為すら必要としない、満たすべきこれといった条件のない魔剣。
・最強
【対象兵器:漆黒極彩の感錠】
鍵の存在しない錠前。選ばれた者が夢から醒めると首にぶら下がっている。
・最狂
【統率兵器:夢想の勝握】
様々な刻印の施された左右のガントレット。一度装着すると所有者が死ぬまで外す事ができない。ただし、ガントレット自体は様々に形状を変えて装者の腕に絡みつくように装備できる。
・最凶
・合成人
ロシアが開発した陸の血液を他の動物と混ぜて人間に投与し、動物の力を反映させることのできる人間。第三次世界大戦でも活躍していた。
・八角柱
七星と呼ばれる枢機卿をなぞらえた組織が第三次世界大戦を機に煉獄を迎え入れ生まれ変わったもの。