最終章
不登校生活を始めてからあっという間に月日が過ぎ、僕はいつの間にか中学二年になっていた。
今だに主要五科九割のテスト結果学年総合一位、出席日数ワースト一位。義務教育だから進級出来るとは分かっていたが、面談等全くすることなく進級出来たのには驚きだった。こんなダメ人間でも進級出来てしまうのだ。
中学二年になってからか。何故か自分が嫌いになった。もしかしたら父親よりも自分が憎いかもしれない。勉強しても全然分からない。自作のテストも全然点数が取れない。自殺という言葉が頭をよぎる。何故だろう。死にたい。自殺したい。殺したい。コロシタイ。ジブンヲ…コロシタイ……
僕は「壊れて」しまったのだ。既に小学校を卒業する時、受験戦争を大敗で終えた時に「壊れて」いたのかもしれない。
周りよりもずっと出来るという優越感だけで生きてきた僕にとって、出来なくなることは生きる意味を失う事だ。
身体が勝手に動く。部屋の物を破壊し回る。倒して、蹴って、殴って…。気が付いたら部屋の窓の近くに立っていた。風が部屋の中に吹き荒れる。希望の風じゃない。僕を死の世界へと誘う風だ。いつでも飛び出せる。一歩。また一歩。どんどん近づいていく。ついにあと一歩で飛び出せる。前へと踏み出そうとした刹那、部屋のドアが勢いよく開いた。母だ。三ヶ月ぶりに見る、母だった。その顔は……泣いていた。……シニタクナイ。死にたくない!母と生きたい!
しかし、もう遅かった。「僕」の足が何かに引っ張られるように「僕」の部屋の窓から地上へと、地獄へと落ちていった……。
「僕」の人生はある日から崩壊していった。健全な精神で健全な生活を送れなくなった。
そんな「僕」は堕落した少年だ。
終
はい!どうも、NEKOでございます。
あとがきかぁ・・・。
書くことになかなか困るやつですよね。
とりあえず、どうでも良い話しを。
今作を書いたのは、私NEKOでございますが、御宝候さんと私の関係は・・・秘密にしとくほどのことでも無いですが、想像にお任せするスタイルで。(この作品のあとがきに書くことか甚だ疑問に思う)
NEKOでした。




