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第四章
二月四日。四日目。まだ合格出来ていないことによる不安でここ数日はまともに寝れていない。
そんな状況の中、今日も二校受験した。第四、第五志望校、合格安全校だ。
レベルは中の下。偏差値は40台後半。第一志望校よりも相当レベルが下。
当然問題も簡単。滑り止めの滑り止め校だから合格率は99.9パーセントだろうと言われていた。
いくら状況が悪くともさすがに合格出来ると信じていた。
結果。第四志望校、不合格。第五志望校、不合格。
ここ数日何も言ってこなかった父に、今日は怒られた。
「第一志望校よりもレベルはずっと下なのに何故落ちるんだ。まさかわざと落ちたのか?お前にいくらかけたと思ってるんだ。受験するのもタダじゃないんだぞ。しっかり試験を受けろ。真面目のやれ。」
ちゃんと試験は受けている。合格したいと思っている。だからちゃんと試験を受けている。当たり前の事だ。だが、そう言っても聞いてもらえるはずがなかった。結果が伴っていないのだから。




