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3話 唐突にバトル、急に歌うよ

「あー覇道エンヴィシャク最高おおおおおお!!」

「私テキウタのほうがいいけどなー」


「そうかな?テキウタってキャラの顔なんか死んでね?」

「はあ!?いくらカオス姉でもいっていいこととわるいことがあるんだよ!?あ、アンマスの時間だ!」

「私は絵敵にマヴライブのほうがいいなあまあ女ばっかのアニメは観ないし逆もしかりだけど」

「ちっ映画化したからって調子こきやがって……表でなよ姉上」


「やれやれ、参った」

私はとりあえず広い場所にいる。


「グッヘヘヘへ」

ついでになんかいる。


「げっお前は洞窟の残念美女(これ以上私に近づいたら片手ではがいじめにして揉んでやろ……)」


つまりは右手で両手と首を固定、右足で腹を固定し、空いた手でくすぐってやるわけだ。


まあ私は強迫系潔癖性、二次元またはロボしか愛せない歪んだ●癖だからただの妄想だが、漫画にして読みたいシーンだわ、うん。


「妹、しくよろ」

「うらー!」


リリスが大剣で気持ちの悪い笑みを浮かべていた美女に斬りかかる。


気持ちの悪い美女がキリッとした顔になり、大剣を脚で弾く。


カラン、大理石の床に落ちた。


しかもよりによって女の後ろのほうに。私達の場から二メートルくらいの距離がある。


リリスはそれを拾う、その隙をついた女は私のほうに視線をうつす。


(あのアマ……ガチで女好きか中身オッサンかはさておきこの崇高なるカオスのカオスつまり私を狙っていやがる―――!)


歌おう。


《―――いくら邪悪なる、心を持とうと―――

私は、穢れたりしない―――》


なんか久々にカラオケしたくなったから即興で杖をマイクがわりに歌ってみた。


《グアアアアア》


邪念を持つものには同じく邪念を持つ私のvoice<ヴォイス>がこうかばつぐんらしい。


別に歌が攻撃なわけじゃないんだけど。腹にキックかます予定だったし。


私って気分屋だし。マイルールでマインドコントローラーでサイコで自己愛ハンパないクズでピーターパンシンドロームだけど、だからなんだ?ひれ伏せメスブタ。



「ねえ美人さん。私達のギルドに入らない?」


我を忘れたイカれ美人はまた襲いかかってきた。


「はあああああ!!」

「リリス!」


「お・ま・た・せ(やっば私超かっこいい……まるで死んだと思われていた奴が仲間のピンチにかけつけたみたいに)」


「――――もう、遅いじゃない!(は?なにがおまたせ?たった二メートルくらいの距離なのになんでこのタイミング?)」


仕方ないからそれっぽい台詞で場を作ったけど、決め台詞を言う歌舞伎や茶番が終わるまで親切に敵が待つとか遊びじゃねーんだぞ。


「ステータスオープン」

美人が正気になった。なんか設定画面を開いている。


ピカリ、美人が光る。


「ふーやれやれ、危なかった」

ヒャッハー超絶美形の金髪、ロン毛だった。



「グッヘヘヘへ美人が、やれやれイケメンに変わっただと……?」

「なんかカオス姉上がイケメンに群がるヤバイ女化してるように聴こえる!」


3Dイケメンがこっちに歩いてきた。


「今まで変なキノコを食べてあんなことになってたけど正気に戻って状態異常を治したんだ。怖がらせてごめんね」


イケメンが握手をしようとするが、私は距離をとる。

私は平面しか愛せないんだよ。


「まあ許す。ただし私たちのギルドに入ったらだけど」

でも安心して、観賞用にするから。


「わかったよ。よろしく」

「はぁ?わかりましたお願いしますリリス様だろ?」

「まあまあ……毒キノコ食べたイケメンくん。私のことはマスター・グランディア・カオスと呼びなさい」


「あ…はい、僕の名前はクロスです」

「名前の最後にスつければいいとでも?」

「もっとイ○スとかアダムとかさあ……」


「実は本業が牧師で」

そういやイケメンは神父服だわ。顔しか見てなかったから全然気がつかなかった。


「とりあえずまあ。ギルドの双主柱格<そうしゅちゅうかく>が一人、カオス様に汝の好きなアニメをこの述べよ(牧師はアニメ観ねーよとか言ったら顔だけむしりとってロボに磔の系に処す)」


「……ヘルシーサラダング、ダイブグレーマンとかですかね……後はブルーエクソシストとか」


この野郎……全部神父アニメじゃねえか――――

まさか神父になったのはアニメに影響されたからじゃないだろうな。



説明しよう。私は女子高生の頃、遅めの中二病にかかり、シスターになりたくて喪女ライフしてたのに邪念があるとかで教会に門前払いくらった。

そんな忌まわしい過去があるのだ。


「よし、なんかつかれたし寝るわお休みリリス」

「お休み~」



私のいまの目標はマッドサイエンティストだ。

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