エピローグ・クロスオーバー
裏話編です。
ぶっちゃけ読むのつまらないかもしれません(深夜に寝ぼけながら書いてる)が、ご了承ください。
「霊斗様、ひどいですわ!」
俺が道場で生徒を鍛えていると、霊愛が俺に対して文句を言いながらバンッ! と大きな音をたてて扉を開く。
その片手には、俺が無理矢理外の世界と同じ状態を保たせているスマホ。
「私の戦いが、一切書かれていません!」
「あー……まあ、仕方ねぇだろ」
作者の都合には、基本的に抗えない物である。
「え? どんなのがあったんですか!?」
俺と霊愛が喋っていると、生徒が目をキラキラと輝かせて聞いてくる。
「あー……まあ、いいか。例えばな……」
◇◆◇◆◇
「うーん……ここら辺だと思ったんですが……」
私は音の反響を利用した位置の確認で、人のいる所を見つけ出す。
「あれ? エルミーさん……かな? オーイ!」
私は迷宮探索が始まる前に少し仲良くなった、エルミーさんを見つけて手を振る。
エルミーさんは私のもとに駆け寄り、二人で会話をする。
「それで……誰を探せばいいんですかね?」
「零は『俺と似たやつ』って言ってたけど……俺と似たやつって何よ!」
エルミーさんは少し怒り、ウロチョロと落ち着きなく歩き回る。
「あれ……そうじゃないですか?」
「あ、そうだよ、きっと!」
エルミーさんが零さんではない男の人の元に駆け寄り、私も少し浮遊してそれについていく。
その男の人に事情を説明する。
「うん? ……なるほど、わかった。零の眠りを覚ませばいいんだな?」
「はい。じゃあ、お願いします」
「あー……まず、零を見つけてくれるか? 零がいないと覚ませるもんも覚ませないから」
男の人にそう言われ、再び私は音の反響を利用した位置の確認を行った。
◇◆◇◆◇
「ふー……やっと見つけた」
霊斗さまは別として、音の反響だけでは場所はわかっても『誰』がいるのかわからない。だから、いろんな所を動き回って、ようやく零さんを見つけだした。
「これ……本当に起きないの?」
エルミーさんがそう言って、爆睡している零さんに攻撃をしかけますが、びくともせず……何処かで爆音がなりましたね。これは、火山弾に近いでしょうか?
「エルミーさん、ここはおとなしくこの方にお願いしましょう」
私がそう言った途端、零さんが急に目覚め、スペルを解いていきました。
「あれ? 悪いな、お前ら。優勝は霊斗だ。一足遅かったな」
「「えええええええええええええ」」
え? 何? 今までの苦労はなんだったんですか? 霊斗さま、怒りますよ!? いっつも、いつもあの人はそうなんですよ! なんなんですかまったくもう!!
霊斗の口から出た『宴』という言葉に、三人はこれからの行動を決めた。
「ヤケ食いしてやる」……と。
◇◆◇◆◇
「おぅおぅねーちゃんすげぇな! この酒、度数はかなり高いはずだぜ!?」
ふんっ! これくらい当然よ。それより、霊斗とかいうやつには、長男と同じ空気を感じるわ、まったくもって腹立たしい!
結局あいつには負けたし、もう本当サイッアク! もう決めた、ヤケ飲みしてやる。
ってか、そもそもなんなのよ妹ちゃんって! なんでちゃん付けるわけ!? 意味わかんないし、気持ち悪いわもう!
「おーおー、だいぶ酔ってんな」
「う、うるひゃいわね! いいでひょ!? あんひゃのへいよ!」
「あー、はいはい。悪かった悪かった」
私は霊斗の開いた時空の穴に、成す術もなく落ちていった。
うー……頭痛い。
ところで私、何やってたんだっけ……。
◇◆◇◆◇
「俺や霊愛が知っている他の話といえば、それくらいだな」
「あ、ありがとうございます!」
「ああ……もう、こんな時間か。そろそろ帰ろう」
俺の言葉に、皆はハーイ! っと元気よく返事をして、帰っていった。
今日も……平和な時が流れている。
今回のクロスオーバーは以上になります。
次回の機会にまたお願いします。