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迷路編③

 はあ……で、結局能力抜きでも敵の場所が掴める俺と優一の一騎打ちになって、俺が技術で圧勝したわけだが。


「ま、神姫さん、早く零を起こしてくださいよ」

「いきなりですね……所で、兄さんの居場所はわかってるんですか?」

「わからなくても、神姫さんなら起こせるでしょう」

「そんな物語が破綻するようなこと言わないでください。作者さんも、『文字数足んない……どうしよう』っとか言っちゃいますよ?」

「あー……まぁ、確かに言うでしょうね。宴でもすればいいんじゃないですかね?」

「そんな安易な……まあ、わかりましたよ。やればいいんでしょう? やれば」


 神姫さんはそう言って、能力で何かをしていたのかと思うと、迷路の壁が崩れ……俺がブーイングされまくる結果となった。


「じゃあ、とりあえず宴の準備をしましょう!」


 俺がそう言った瞬間、皆の目がギラリと光った。


◇◆◇◆◇


「ギャハハハ!!」

「おぅい! コッチ、酒が足りねぇぞ!」

「コッチは水だ!」


 この幻想郷のほとんどの住人を巻き込んだ宴は、今宵も続く。何人かはお帰りになったが。


「……おいしい……」

「……いつの間に」


 俺の真横で食べまくる二十歳ぐらいの男が、誰かの攻撃で……無効化されてるな。


「おう、悪りぃ! 巻き込んじまったか!」


 宴の中で、特設リングで戦っていた人の攻撃が、男に当たったらしい。


「……別にいい」


 男はそう言うと、再び大量の料理を貪り食う。


「霊斗! リベンジマッチだ!」

「お、望むところだ」


 俺は海斗に指名され、特設リング……とは別の、映像をコチラに送れる異世界に、移動する。


「レディ……ファィッ」


 どこからともなく現れた審判によって、試合が開始される。


「試したい武器があるんだ」

「お?」


 俺はうなじから二本の触手を生やし、海斗に対して構える。


「なんだそりゃ」

「触手と言えば、わかりやすいだろ」


 俺は突っ込んでくる海斗の剣をかわし、触手で殴りつける。


「速っ!」

「うーん……攻撃力が低いな……」


 俺はそう言いつつ、触手に炎を纏わせる。


「はあああああっ! 魔装〈ロンギヌス-鎧-〉」


 海斗はスペルで鎧を纏い、俺の攻撃が無効化される。


「触手の運用は厳しいかもな……」


 俺はそう呟きつつ、1本の触手に力を込め、思いっきり……鎧を貫く。


「ガフッ」

「まだまだ!」


 もう1本の触手を亜光速の速さのスピードで振るう。

 バチンッという音とともに、海斗の下半身が弾け飛んだ。


「ぐっ……」

「これで終わりでいいだろ?」


 俺は能力で海斗を回復させながら、そう問いかける。


「……ああ」

「そっちの2人も、一緒に戦うか?」

「なんだ、気づいてたのかよ」

「もちろん」


 俺はそう言って、殴りかかってくる優一の攻撃を防ぐ。

 そのまま触手で優一を掴み、地面に叩きつける。


「ぐあっ!」


 零が剣で俺を斬ろうとしてくるが、俺は一歩下がって零の攻撃をかわし、触手で零の体を貫く。


「おおっ!」


 零は驚いたような声を上げるが、俺はその隙に零の首をへし折る。


「くっ!」


 優一が剣を横に一閃するが、俺はそれをしゃがんで避け、触手で優一の頭をアッパーの要領で突き上げる。


「霊符〈夢想霊砲・貫〉」


 俺は片腕に力を込め、優一の腹に掌拳を当て、その瞬間に夢想霊砲を発動する。


「うっ!」


「楽しそうなことやってんな!」


 零の3弟子がやってきて、俺に攻撃を仕掛ける。


「おし、三人…….いや、四人纏めてかかってこい」


「望むところだ!」

「本気で行くわよ!」

「行くぞ、少年!」

「『気づいてないとでも?』か、うん。ちょっと予想外だったかな」


 零の3弟子と古明地 目視という零の知り合いの覚妖怪に対し、俺は全開を出す。


「お前らがめちゃくちゃ強いの知ってるからな、本気だ。神符〈無情なる鬼竜〉」


 俺は身体強化を四人に圧倒的な差がつくまで引き上げ、弾幕を展開する。


 襲いかかる国下(零の弟子の鬼神)を足技で蹴り飛ばし、尾都(零の弟子の九尾)が弾幕を展開する前に結界に閉じ込め、触手で結界ごと地面に叩きつけ、天(零の弟子の天魔)が動き出す前に触手で投げ飛ばし、目視(覚)に心を読まれる前に肘打ちで倒す。


「よし、俺の勝ち!」

「く……お師匠と変わらんくらいの実力を手にいれたか……」


 俺は皆を回復して、元の世界に帰った。



◇◆◇◆◇


「だかられすれぇ!? にいひゃんは完璧超人らんれすよ!! あんなのにまけるわけがらいれす!」


 おいおい神姫さん、酔いすぎだろう。

 っていうか、皆酔いすぎだろ!

 ほとんどの人が泥酔してるし、後はモニターを観ながらつまみをパクパク食っている奴もいる。

 ゲロゲロしてる奴もいるし。何この惨劇(カオス)


「仕方ない、何人かは元の世界に帰らすか」


 俺はそう言って、酔っている奴を能力で強制送還する。


 こうして、霊斗の開いた宴は終わりを告げた。

次話、活躍しなかったキャラの為の後日談となります。零くんや優一くんなど、活躍したキャラの作者様のキャラとなろうを脱退された方のキャラは、次話は不参加となります。

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