表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

迷路編②

「おし……やるか」


 俺は気合を入れ直して、迷路を進んでいく。


「ん? ここ……さっきも通らなかったっけ?」


 流石におかしいと思った俺は、さっきとは別の道を進む。


「グルルルルルル」

「……なんだありゃ」


 俺は立ったまま寝ているドラゴンを素通りしつつ、零の寝ている場所を探す。


「流星」

「なっ!?」


 しかし、ドラゴンは突然目覚め、流星のように力強い拳を俺に振り下ろす。


「うおっ!」


 俺はそれを泉で弾き、霊力弾をドラゴンに打ち出す。


「グオオオオオン」


 ドラゴンは一撃でその場に倒れる。よ、弱え……


「だからって、コレはないだろ……」

「「「「グルルルルルル」」


 今のドラゴンが4匹、俺を囲むように出現し、4方向から一斉に俺に対して「流星」をお見舞いする。


「あ、危なっ!」


 俺は咄嗟に横に避けて、霊力弾をばら撒く。

 しかし、俺は避けたことで落とし穴に落ちた。


「ウワアアア!」


 こうして、大丈 優一は、とある『場所』に一番乗りで辿り着くことになる。

◇◆◇◆◇


「はぁ……どうしようか」


 俺は今、盛大に迷っている。


「上か……下か……」


 此処は迷える路、即ち迷路。

 迷路には、分かれ道が付きものであり、たいていは片方がハズレだ。


「ええいままよ!」


 俺はそう叫んで、下へのはしごを降りていく。


「……え? 閉じ込められた!?」


 はしごは突如外され、博麗 海斗は三層ある迷路の内、下層から出られなくなった。


 こうして、博麗 海斗は大丈 優一と同じように、とある場所に閉じ込められるコトになる。


◇◆◇◆◇


「能力使用不可って……どうやって戦えばいいのよ」


 まあ、妖力弾や霊力弾が使えるのはわかっているけれども。


「うーん……さて、どうしようかな……」


 私は様々な所にある槍や手裏剣、ボウガンに剣などの攻撃トラップをかわしながら、左右どちらの道に行こうか考える。


「右も左も、結果は変わらないような気がするのよね……。コレは、むしろ戻っちゃおうかなー」


 私はそう言いつつ、左の道に進む。

 すると、咄嗟の判断で回避できないくらいの大きな落とし穴にひっかかり、地面に落ちていった。


 こうして、篝火 煉も、とある場所にいざなわれることになる。


◇◆◇◆◇


「なんか、落とし穴に三人の人が落ちた気がする……」


 霊斗の異様に敏感な肌は、何をしなくても空間掌握をしていた。


 ま、そんなのどうだっていいけどな。

 ……で、とりあえず誰を見つければいいのか、その検討はある程度ついている。

 零の奥さんである、『神谷 神姫』さんだ。

 彼女の声なら、零を一瞬で目覚めさせることができるだろう。

 俺はそう考え、全神経を研ぎ澄まして神姫さんを探す。


「……なんで檻の中に閉じ込められてんの?」


 俺は思わず、ボソッと呟く。まあ、行くしかないだろう。

 俺は、三人の人間が落ちたであろう場所に通じる穴を作り、飛び込んだ。


◇◆◇◆◇


「じゃあ、説明始めますね。指令〈あっち向いてホイ〉。あの宝箱が見えますか? あの宝箱には鍵が入ってて、貴方がた四人の中で、一番強い人がその鍵で私を助けられます!」


 なんだこの演技力。

 説明始めますねとか言っときながら、某マナちゃんのような迫真の演技。

 みんなはそれに騙されて乱闘始めてるし。

 もう、意味がわからない。


 みんなの弾幕はなんか全然当たんないし。霊斗の念話に騙されてなんか俺、標的にされてるし。

 霊斗が来たと思ったら、優一や煉に後ろから狙われるし。


 なんか俺達、数が増えている(・・・・・・・)し。


 もう本当、優一と霊斗がやたら俺本体を見極めて狙ってくる。


 前者四つは零のスペルで、最後のは2人の能力と言えない能力だから、セーフだし。


 火山弾とか降ってくるし。

 本当にワケがわからない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ