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聖夜  作者: ityou
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策略そして恋話

「おい、健志。お前を本気で敵視する日が来るとは…」

隆生が言った。

昨日、僕が藤野さんとの間に起こった出来事をすべて話した。

すると、冒頭の発言を受けた。

おまけに腹にグーパンチ。

「でも、返事が早すぎて困った。それに、一方的に質問されるだけで気味が悪い。」

そう言うと再び隆生からのグーパンチ2発。

だんだんと威力が上がってる。

「お前、本気で殺す…」

そう言うと隆生は本気で襲いかかってきた。

僕は必死になって逃げるのであった。





「1日でかなりの情報を集めたんだ。」

私はあかりに言う。

「会長の座を奪うためよ。これくらいなんてことないよ。」

あかりが笑顔で言う。

ヤバい…

あまりの可愛さに倒れそう。

「でもさあかり…」

「どうしたの?」

「べ、別にアレの大きさを聞く必要無いよ…」

私は少し恥ずかしそうに俯きながら言った。

男子にそんなことを聞ける明かりの度胸はすごいと素直に感心する。

「別にたいしたことじゃないよ。」

そんなことを平気で言う。

「無理無理。」

私は手を横に振りながら言った。

「でもさ、経験人数は私より琴梨のほうが多いよね?」

あかりがニヤけながら聞いてくる。

「私は!!」

そう叫びかけて止めた。

実は私は一度も経験をしたことがない。

彼氏ができてもそこまで関係を持ったことがない。

持ちかけようとすると逃げていた。

金稼ぎの時はヤる前に睡眠ガスとかで眠らせるから実際ヤる機会は無い。

実はこの初めてを捧げる人は決めている。

その人は、普通だと奪うことは出来ない。

でも、道具を使ってでも私はその人に奪ってほしいと願っている。

…あかりに奪ってもらうために。


「おーいあかり~」

はっ、と意識が元に戻る。

「あ、ごめん。急に名案が浮かんでそっちに意識持ってかれていた。」

私は慌てて嘘をつく。

だって、こんなこと口が裂けても言えるわけがない。

「へぇ~その名案とやらを聞かせてもらおうか。」

あかりが真剣な表情になる。

「じゃあ、2人でLINE攻め。」

明らかにボツでしょ。

私は自分で突っ込んでいた。

「いや、ブロックされたらおしまいじゃん。」

さすが秀才のあかりは違う。

ほぼ即答だった。

「なら、いつもみたいに騙そうか?」

いつもみたいに…以前の若社長みたいに。

私の趣味であり特技でもあはっきり言うと『騙し』だ。

「うーん。なんか物足りないよ…」

「ドS。」

「なによぉ~」

そう言うとあかりが私をくすぐる。

「やったなぁ~」

私も反撃する。

めったにないこちょこちょのやり合い。

これをあかりはどう思ってやっているのかな…

「はぁはぁ、ならさ、クリスマスデートでってのはどう?」

「クリスマスデート?」

私は思わず聞き返した。

確かにクリスマスデートは特別。

どのカップルもこの日はデートをする。

私も何度かはあるが、基本はあかりと一緒。

今年もそうしようと思った。

「クリスマスプレゼントに暗い未来って最高じゃない。」

あかりが笑う。

いつもの可愛い笑い方じゃなく、まさしく悪って感じの笑い方。

この笑い方は好きじゃない。

できれば、やめてほしいな。

そのためにも私がなんとかしないと…

私が…



そこから2人で策を練る。

デートコースやそれに必要な資金。

更には、坂元をどう落とすかまで。

「坂元は押しに弱いからある程度ガンガン行けばいいかも。」

「なるほどね…」

あかりがいつも以上に積極的だ。

私はその場であかりから教えてもらった坂元のLINEにメッセージを送る。

『初めましてだね♡』

「どこかの迷惑メールみたい…」

あかりが私の携帯を覗き込みながら言った。

「で、でも最初はこんな感じでしょ…」

私は少し恥ずかしかった。

「さ、続きを考えよっ!!」

私は照れ隠しに技と大きな声を出した。

「一番の問題は財力ね。私と琴梨合わせてもそんなに出せないし…」

「No Problem!!」

「どうするの?」

「適当な不細工から金を巻き上げればいい。」

「でも、それじゃあ琴梨の負担になっちゃう。」

あかりが申し訳なさそうに言う。

「別に、趣味だし問題ないよ。」

本音を言いたかった。

あかりのためなら何でもするよって言いたい。

でも、成立しない恋を始めようとする勇気がない。

だからなかなか言えない。

「ターゲットはどうしよっか…」

あかりが言う。

「畑中でいいが。あいつ、前にフィギュア買うとかで貯金してるって言ってたし。」

私はたまたま廊下で聞いた話をした。

まさか、ここで役立つとは…

「おっけ~じゃあ、お金の方は琴梨に任せるね。私はデートコースを考えたりしとくね~」

「わかった~」

「じゃ、そろそろ帰ろっ!!」

「そうだね!!」

私たちは肩を並べて歩く。


そして、あっという間に家につく。


家には誰も居ない。


静かな空間。


でも、私の頭のなかではあかりの声が、感覚が巡っている。


そして、そのまま独りで行為に及んだ。




夕方。

処理を終えた私は「あかりの笑顔のために」と呟いて、坂元から来ていたメッセージの返事を返した。


少しメインからズレた感がありますw

次話はちゃんと進めます。

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