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2-5

グラウンドで彰太と圭人は合流し、彰太の家へ向かった。



橋を越え、踏切を渡り、隣町に入った。



もう三十分は漕いでいる。



圭人の足は痛みを帯びていた。



「まだ?」



「あの坂登ってすぐ」



彰太の指差す先には、緩やかながらも坂がずっと続いている。



「一気にスピード出して登るんだ!」



彰太は立ち漕ぎでぐんぐん加速していく。



「あ、待って!」



少し遅れて圭人も懸命に付いていく。



自慢の六段階ギアの性能は上々で、圭人を抜いていく自動車がやけにのろく感じられた。



そうして坂を駆け上がると住宅街に入り、やがて彰太は自転車を停めた。



「ここ」



須田という表札が掲げられた、そこは大きくもなく小さくもない、至極普通の一軒家。



駐車場に車は無い。



「今夜は父さんも母さんもいないんだ」



彰太は鍵を開けながら言った。



「お邪魔します」



圭人は家の中へ入った。

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