表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/10

2-2

ぺろりと弁当を平らげた圭人は、無事に練習を乗り切ることができた。



午後はずっと紅白戦だった。



弁当を貰っていなかったらどうなっていたのかと思う。



とにかく今は防具を脱ぎ外したい。



しかし、そうはいかなかった。



「練習終わった後、ピッチング付き合ってよ、圭人」



それが弁当の代わりに与えられた条件だった。



当の彰太は監督に呼び出されている。



圭人は木陰に座った。



不意に股間をいじる。



長時間装着していたファウルカップのせいで、蒸れて不快だ。



キャッチャーミットの中も、手汗でべとべとする。



圭人は指先でファウルカップを叩いた。



こん、こんと軽い衝撃が圭人のまだ幼い性器を刺激し、くすぐったいような気がするが、何故だか気持ちよい。



味わったことの無い感覚。



ところが、それはすぐに勃起した。



ファウルカップの内側に沿うように反り勃ち、非常に窮屈になってしまった。



圭人はズボンの中に手を突っ込んだ。



位置をずらそうと試みるも、しっかりスライディングパンツのポケット部分に収納されたファウルカップは動かない。



その時、



「悪い、遅くなっちゃって」



と、彰太が駆け足でやってきた。



「……何してんの?」



「あ、違う、え……」



みっともない姿を彰太に見られ、ふためく圭人。



「……ピッチングはいいや」



彰太が呟いた。



「な、何で? やろうよ!」



彰太が引いているような気がして過剰に圭人は明るく振る舞う。



彰太はうつむいたまま、圭人も予想だにしなかった事を言った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ