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1章 第3話

11時のテキサス


テキサス郊外の住宅地。

夜の空気は乾ききっていて、風の音だけが通りを抜けていた。


一軒の家に、四つの影が貼り付くように近づいていく。

その先頭に立つのは、ライアン・ケラー。

屈強な体格のFBI SWATだ。


右手には制式拳銃。

背後には三人の捜査官が続く。


ダニエル・ホーキンスはカービンライフルを構え、

マーカス・ブレイクはサブマシンガンを抱え、

先頭突破役のルーカス・モンローはショットガンを握っていた。


モンローが玄関ドアの前に立つ。

ライアンは彼の肩を二度叩いた。


次の瞬間、鈍く乾いた衝撃音。

錠が弾け飛び、扉が大きく開く。


「ブリーチ!」


「ゴー! ゴー! ゴー!」


四人は一斉に家の中へ雪崩れ込んだ。


ダニエルとモンローが一階を制圧し、

ライアンとマーカスは階段を駆け上がる。


最奥の寝室。

家具は最低限で、生活感はほとんどない。

まるで誰かの舞台装置のようだった。


「クリア」


一階からの声。

それに続き、マーカスも告げる。


「クリア」


静寂。

呼吸音だけが、妙に大きく響く。


ライアンが二階の収納を開けた、その瞬間だった。


電子音。

録画開始を告げる、無機質な音。


振り向いた瞬間、

寝室のベッドが機械的に崩れ落ち、床に散らばった。


舞い上がる埃の中で、ライアンはそれを見た。

ビニール袋に包まれた、人の形をした何か。

そこに巻き付けられた爆薬。


袋の内側には、赤黒い文字。


AWAY


タイマーが、無機質に点滅している。


「爆薬だ! 全員、退避!」


四人は反射的に外へ飛び出した。


次の瞬間、住宅は木片を四方に撒き散らしながら爆発した。

夜空に閃光が走り、衝撃波が住宅街を揺らす。


四人は、呆然と立ち尽くしていた。

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