童貞にして最強 ―穢れなき力を手にした男の黙示録―

17歳の如月 礼（きさらぎ れい）は、彼女いない歴＝年齢の、いわゆる"童貞"だった。
彼女が欲しい。恋がしたい。
そんな願いもむなしく、孤独と劣等感に苛まれる日々。
──しかし、ある日、礼は突如として異世界へと転移してしまう。

そこで彼に宿ったのは「童術（どうじゅつ）」という、未だ穢れなき魂だけが扱える“禁忌の力”。
快楽や堕落に染まれば即座に失われるこの力は、常人を遥かに凌駕する“暗黒”のエネルギーを生む。

年月を重ねやがて礼は、己の力でモンスターを狩り、盗賊を屠り、
勇者すらも凌ぐ圧倒的な力を手にする──

だがそれは、かつて恋を願った少年の姿ではない。
すべてを拒み、誇り高く、孤独に生きる者。
世界に抗い続ける“最強の童貞”、その名は──如月 礼。

これは、「貫く者」にしか得られぬ力で、偽りの理を叩き壊す黙示録。