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野宿事件Ⅰ

なぜか長くなったのでⅠとⅡでわけることに

前回のダイジェスト

主人公の最強はしばらく発揮できなさそう

結局その日は1日休んで、明日の早朝に出発することになった。宿で休んでいるときにシリウスも帰ってきて、俺の冒険者カードを持ってきてくれた。

だが、そこにはでかでかとランクCと書かれていた。なぜ⁉メディカはBなのに

「おそらく、自分の命すらかけるような魔法の類にに見られて、相対的に評価が低くなってしまったんじゃないですかね」

それだ。絶対それだ。ちくしょう、もっと強めにしときゃあよかった。

「Cならまーいいじゃないか。D以下なら、少々面倒だったが」(メディカ)

なぜ、ランクD以下がいけないかというとランクD以下は年に何回か参加必須のイベントみたいなものがあるらしいのだ。C以上は参加は任意なので参加しなくても問題ないが、D以下の不参加は追放につながることもあるらしい。基本的にランクが上がるとギルドからの制約が緩くなる。だから、できればBが欲しかったのである。…次は絶対Bを取ってやる。(どーせ次なんて一生来ないだろうけど)


そして翌朝、俺の状態も回復したので1日遅れで旅を開始した。

「まずは、港町のコールミーに向かう。そこに一人私の知り合いがいる」

港町のコールミーはここからさらに南にあり、大体4日程度でつく。

俺もなるべく歩いたほうがいいと言われたのでできるだけ歩いて、しんどければクルトポカルの上に乗っておいたらいいとのことだった。そんなかんじでほぼ丸1日中歩き、日没のころ、

「今日はここらぐらいでいいだろ。よし、野宿の準備をするぞ」

やっぱり野宿もするのか。もちろんキャンプすらしたことがない人間の俺には不安だらけである。しかし、俺の不安とは裏腹に、他の3人は慣れた手つきで準備を進める。メディカも慣れたような手つきで火の準備をしていた。

「メディカもこういうことやったことがあるのか」

「私は店を構えずに直接患者を訪問していたからな。それも、あまり回復魔法が普及してない地域の家を回っていたからな遠いし不便なところが多い。だから、患者の診察が長あなるとしょっちゅう野宿してたからな。」

あんた、見かけによらず結構やるな…。見かけでもう一つ思い出したが、あの商人達もそうである。一切野宿に躊躇してない。こいつら、結構ワイルドだなぁ…


夕食は肉を挟んだベーグルとチーズとブルーベリージャムのベーグルだった。夕食にしては少ないように見えるかもしれんが、俺はもとから少食だからな。なんならこれでも多い。それにしても夕食はおいしかった。運動後だからだろうか?そんな感じで普通に食べている俺をなぜか小橋が不思議そうな顔で、

「お主、ボンボンの子にしてはえらく控えめだな」

と言ったのだった。どゆこと?

「野宿なんてしたら喚き散らす奴が多いんだよ。特にお主みたいな貴族は、飯がまずいだの少ないだの文句いって宿まで連れていけなんて無茶言うのが、当たり前みたいな感じだからさ。それに対してお主は文句がないなって不思議に思ったんだよ」

確かに、俺、野宿と分かった時も意外とすんなり受け入れたな。飯も普通においしかった。そんな感じのことを小橋に伝えると、

「ありがたいけどなんか変なかんじ。これももしかして病気のせい?メディカちゃん」

と某ゲームのこれって妖怪のせい?といった具合だ冗談交じりで言った。何で知ってんだ?と、突っ込むのは野暮だぜ。読者さん。

「直接的ではないが間接的な要因にはなってるかもな」

とまじめに返した。そこは、いつもの調子でボケるんじゃないんかよ


次回、小橋ちゃんとクルトポカルが本気を出すそうで…?

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