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冒険者登録

今回は気持ち長めです どうやら、主人公君の力が明らかになるようで…?

前回のダイジェスト

旅の助っ人は旅商人たちでした

俺たちはとりあえず手ごろな宿で1泊過ごした。そして翌朝

「そういえば、お主もギルドに登録したほうがいいんじゃないか?私らは商人ギルドに入ってるしメディカは冒険者ギルドに入っとるからな。手続きは面倒だが、あちこち旅をするならあったほうが何かと便利だぞ」(小橋)

「確かに。一応聞くけど、(ギルドに)入ってないよね」

まあ、ないですね。なんせ旅するなんて思ってもいなかったもの。

「入ってないですね。…ただ、入るといっても病人ですし後々犯罪者になりますけど、そんな簡単には入れるものですか?」

「商人はいろいろ検査厳しいから無理だけど、冒険者なら何とかなるんじゃない?」

「お前、シルヴァニア家の子供だろ?魔法の少しは使ったことがあるんじゃないのか?」(シリウス)

ええありますよ、魔法の少しぐらい。ただな…


「これで、ギルドの登録は終わりました。それでは、次にランク測定に行きたいのですが、ついてきてもらえますか」

そういって、受付の人はギルドの裏にある訓練所のような場所に案内した

「魔法使いでの登録なので、今できる最大火力の魔法を使用してください」

そういわれる……


「……が、それなら全力は絶対に出すな。できるだけランクC~Bになるように調整しろ。さっきのメディカの魔法と同じぐらいの火力にしろ。最悪の場合、お前の両親にもうわさが伝わり厄介になる」(シリウス)

俺は幸運にも魔法の素質は両親以上にあったらしく、わずか10歳で最高レベルの魔法を唱えることができた。だから本気を出せば余裕でランクBになれるし瞬く間に俺のうわさは広がり、推薦がもらえるだろう。

だが、そうなると必ず俺の両親もそのうわさを聞きつけるだろう。いつかはばれるが、遅いことに越したことがない。

それともう一つ……


「火炎魔法、インフェルショット!」

メディカとほぼ同じ火力だ。噂にもならないしランクBは固いだろう。第一関門はクリアか…と思っていた時、突然全身の血が逆流し始めたような感覚に襲われた


俺は魔法を使えるが、使った後に意識を失いかけるのである。不幸にも病弱な体によって。10歳の俺は、それで意識を失って大騒ぎになったらしい。

意識がもうろうとする中で受付の人が「大丈夫ですか?」と聞く声がした。

「大丈夫ですよ。多分張り切りすぎてめまいでもしたのでしょう。ちょっと連れ出しますね」(メディカ)


「…一度、その症状を見せてくれないか?それと、前と違いそこまで強力な魔法ではない。それによる感覚の違いもできれば教えてほしい」

「それは危険すぎじゃないか?もし、それで何かあったらどうすんだよ」(シリウス)

「大丈夫だ、私がついている」


俺はクルトポカルに乗せられてギルドの建物を出て、近くの木陰で横になる。

「…どうやら意識はあるようだな」

俺は言葉を返す力はなく、ただ、瞬きをするしかできなかった。

「すまんな。私が症状を見たいと言ったばかりに苦しい思いをさせてしまったな。患者につらい思いをさせるのは紛れもなく医者の実力不足だ。恨むのなら好きなだけ恨め。それはそうと、あんたの魔法凄かったぞ。まんま私と同じじゃないか」

そういって、頭をやさしくなでられた。意識がもうろうとしていて、今回の出来事は、あまり覚えていないが、この時のことははっきりと覚えていた。



なんとなく、自分が肯定されてる気がして


読んでいただきありがとうございます。

そして、この章を読み終わった多くの人は「主人公、最強じゃないやん」と思っているかと思います。

…実際その感想は正しくて、この物語は「病気に罹って最強になっちゃった」ではなく「最強だけど病気で制限されてる」ということです。最強病人なんてタイトルだから勘違いしてしまった人が多いのではないか。というわけで改めて主人公の実力が判明するこの章のあとがきとあらすじに追加で書かせていただいたわけであります。長々と失礼しましたψ(._. )カキカキ

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