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退屈な者

この話をここでするのはどうかと思ったのですが、主固体などの話をしてから離れすぎないようにするためにやや強引にいれてます。

「…まだつかないんですか」

「そんな風に言ったって早く着きませんよ。それよりこれで26回目です。いい加減あきらめてください」

と隣にいた従者と思しき人物は言う。もう一人は、ただ退屈そうに仰向けになり天井をぼんやり見つめていた。その者は人間のような見た目をしているが、魔物…いや、半神であった。山吹色の髪は美しく人々を魅了させる力があるが、そこから見える赤黒い2本の角は神々しく禍々しい力を秘めているように見え人々を恐れさせた。


(つまらない)

これがこの男の最近の口癖であった。最近と言っても彼にしては直近100年ぐらいを意味する。彼は飢えていたのである。己の技術を超えるものとの戦いに。彼は常に強者を求め続けた。最初のほうはよかった。しかし、いつしか自分が強くなりすぎてしまい、己を超える相手がいなくなったのである。否、いるにはいるのである。魔王や最強の主と呼ばれるアラガミやハルボアは己と同等かそれ以上に強い。しかし、その中の誰もが、圧倒的なパワーで相手をねじ伏せるものであり、技術に関して言えば、すでに自分の方が上なのである。それに、何度も戦ったので互いの手は知り尽くしているし、仲間なのだから、本気の戦闘もできない。

(…つまらない)


彼の力は認められ、魔王軍の将軍となり、また唯一の魔王の直属の兵となった。

つまり、魔王が唯一その力を認めた者であった。魔王軍には他に四天王や地方魔王(魔王領の一部を指揮いる代表)などの実力者がいるが、魔王はその者たちの強さを認めていない。魔王を除き魔王国成立時から今までに人間に殺されたことのないものは誰もいない。人間との戦争や勇者との戦いで四天王も何回も殺されている。ゆえに魔王はその力を信じない。しかし、この者は魔王国成立から2~30年後に仲間になったのだが、いまだに生きている。それは一度も殺されていないことを意味する。彼は勇者パーティを5回も全滅させた。そして彼はちょうど6回目の勇者パーティーの殲滅を行おうとしていた。


「我慢してください。そしたら勇者と闘えるのですから」

と従者の者は言う。しかし、それは彼の渇きをうるおさなかった。むしろ彼の戦闘への欲求不満を刺激するのであった。

「黙れ」

彼は従者の者を一瞬にして灰にした。めんどくさそうに、適当に。

彼が本筋に登場するのはもう少し後の話

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