フルーツサンドはおいしい&秘湯を求めて
なんかまた中途半端に
登場人物紹介
シリウス
小橋の弟子であり、もともとは「何でも屋」をやっていた。依頼の内容が戦闘系が多かった結果が今の彼を作ったそう。大体何でもできる器用さといろいろなことに巻き込まれる貧乏さ(?)を兼ね備えている。クルトポカルが大好きで、クルトポカルに乗ると急に役に立たなさそうになる。
フルーツサンドはめちゃくちゃうまかった。フルーツは一切の自重なしにふんだんに使われ、しかもどれも質が驚くほどに良いのである。リンゴとバナナはとにかく甘い。砂糖をかけているのではないかと思うほどである。一方のミカンとキウイは甘酸っぱい。俺は甘すぎるよりも少し酸味がある方が好きなのである。また、ホイップもいい。主張が少なくフルーツをいい感じに引き立てている。
「うまい!」(イーサ)
「「おいしい!」」(俺、メディカ)
俺たちはフルーツサンドを夢中になって食べる。ただ、一人だけフルーツサンドを一口食べた後、不思議そうにそれを見ている人間がいた。その人間の目は獲物を見つけたかのように鋭く光る
「…このフルーツ、どこで手に入れた?」(シリウス)
どうやら商人としての血が騒いだようである。しかし、イーサは気にせずに二つ目を食べ始め、ムシャムシャ音を立てながら
「特定の場所で手に入れたわけじゃないんだ、悪いが。我が世界中を歩き回っているときに見つけた良いやつだけを見極めて手に入れているだけだ。だから、商人に下せるほどの供給量はない」
とのことである。シリウスは少し残念そうな顔をした。一方で同じ商人である小橋は最初からわかりきっていたようであり、特に残念がる様子もなかった。これが弟子と師匠の差なのだろうか。
そんな感じで俺たちはダンジョンの中で未だに雨が降りつつげている外を見ながら、ゆったりとしたひと時を過ごしていた。
「最近は色々あったし、たまにはのんびりするのもいいな」(メディカ)
そのとおりである。ただ、どんなにゆったりしようと思っても頭の端にあることがちらつく。…が、気にしない気にしない。
フルーツサンドも食べ終え、のんびりと雑談をしていると
「…そういえば、この辺りに秘湯があるんだが知っているか?」
とイーサが言った。俺はもちろん知らないが、そこらへんに詳しそうな
「ロイネ平原の近くにあったっけ?」
「初耳です。聞いたことがございません」
と小橋とシリウスも知らないようであった。
「ここからなら2~3時間もあればつくと思う。我も久々に行きたくなった」
と提案する。…そういえば、温泉に入ったりもするんだね
「我ほど好き好んではいる魔物はそういない。ちなみにだが、我は花見や月見も好きだ。盃片手に楽しむのだが、誰も理解せんな」
と笑う。こやつ、意外と風流人だな。
「温泉か…。温泉の成分って体に良いっていうし行ってみない?」
「気休めにしかならないと思いますが。…まあ、ベラの薬湯にも行くつもりだったし。もちろんあーたのためにね」
言ってることが矛盾しすぎているが気にしない
…というかいつのまにか俺たちの旅は温泉旅行となったようである
雨が止んだのは翌朝であった。俺たちは朝早くから秘湯に向けて歩いているのだが
「秘湯にしても限度があるだろ!」
今、断崖絶壁にいます。えーもう少し正確に伝えると
俺たちは今断崖絶壁を登っています。
「あーた騒ぐな!私の耳まで悪くなる!」
俺とメディカはクルトポカルに乗っています。そしてクルトポカルは自身が生成した透明な結界の上に乗っています。すでに地上から20メートル以上です。落ちたら余裕DEATH。
というかそりゃこんなところにあるなら誰も知らないのも当然であると思った。逆になんでイーサは知ってんだよ。
ちなみに他の3人は、断崖絶壁を難なく上っていきました。化け物が!
そんなこんなでやあっと秘湯についたのですが。秘湯の前にはさらに1匹の魔物がいた
「イマスグデテケ!」
まだなんかあるのかよ…と俺のMPはごっそり削られたのであった。
のんびりすると思った?
残念、次回は戦闘からスタートです




