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心の雨

作者: タマネギ

体を脱ぎ捨ててしまえたら。

そう思いながら、

寺の縁側で、夢の雨を眺めた。

息のできないような、

胸の苦しさを覚えていた。


すぐ側にいるのに、

すぐ近づけない人には、

どうしても、恋しさが募る。

苛立ちが募る。


体を脱ぎ捨ててしまえたら。

この古木の回廊を、駆け回り、

この本殿を、駆け上がり、

怪しい獣の霊のごとく、

人へと紛れ込むだろうに。


どのみち、戻れないなら、

ふらり、心の雨になって、

この寺の夢の雨に、

紛れ込んでいるだろうに。

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