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第5話 大甲虫の森林


リンカ(狩野花梨)は受付嬢のとジョセフィーヌからステータス等について ざっくり説明を受けた。

後は実戦しながら説明するとのことだ。


「 それでは、『ステータス・オープン』と同じ要領で、今度は『テレポート・オープン』とやってみてください。 」

と、ジョセフィーヌはリンカに言った。


「 OK♪ テレポート・オープン! 」

そう宣言しながら右手人差し指で空中を押すと、先ほど開いていた『ステータス・リスト』の左隣に『テレポート・リスト』が現れた。

ちなみに、リストの内容は下記のようになっている。

 



――――――――――――――――――――――――――――――


セントラルの街 ハンターギルド 受付

セントラルの街 ハンターギルド 武器庫


セントラルの街 武器屋

セントラルの街 魔法屋

セントラルの街 道具屋


イーストの街

大甲虫の森林 拠点


ウェストの街

巨大獣の台地 拠点


サウスの街

大蚯蚓の砂漠(大ミミズの砂漠) 拠点


ノースの街

邪竜の渓谷 拠点


――――――――――――――――――――――――――――――

 



「 そのリストの中の『大甲虫の森林 拠点』を押してみてください。 」


「 OK♪ 」

リンカは促された通りに押してみた。

すると、リンカとジョセフィーヌの身体は光に包まれ、次の瞬間、別の場所…『大甲虫の森林 拠点』に転移していた。


「 おおっ!!? 空間転移かっ!! 」

「 今回のクエストの舞台は『大甲虫の森林』ですので、『大甲虫の森林 拠点』に転移しました。 」


リンカは周囲を見渡してみた。

大甲虫の森林の拠点は、中世ヨーロッパやファンタジーRPG風の小さな村や集落といった様相を呈しており、遠目にチラホラ人(他プレイヤーかNPCかはわからないが…)がいるのが見えた。

「 へぇ~…『拠点』って、てっきり『テントが5個くらい集まっただけのベースキャンプ』みたいなのかと思ったよ… 」

「 意外と大きくて驚かれましたか? 」

「 ああ…ちょっと驚いたというか、意外だった。 」

拠点内をさっと見渡した後、リンカは拠点の外に目を向けた。

拠点の外に広がる『大甲虫の森林』は、地上20メートルを超すような背の高い木が多く、また、全長1メートルくらいありそうなカブトムシやクワガタやトンボのような昆虫が空を飛び回っている様子が見える。


「 あ…そうだ! ステータスなどの各種画面ですが、『〇〇・クローズ』と言いながら画面を押すと閉じることができます。 今、ステータス画面とテレポート画面が出ていますが、戦闘中は邪魔なので閉じてしまっていいと思います。 」


「 そうだな…じゃあ、ステータス・クローズ! テレポート・クローズ! 」

リンカは空中に出ていた2つの画面を閉じた。


「 それと…クエストに入る前に、あと2つ説明させて頂きますね。 ひとつは『マップ』について、もう一つは『コール』についてです。 まずは今までと同じ要領で『マップ・オープン』とやってみてください。 」


「 うん、マップ・オープン! 」

そう宣言しながら指で空中を押すと、リンカの目の前の空中に縦横50cmくらいのマップが出現した。


「 これは、この拠点内のマップです。 今は拠点のマップになっていますが、このまま拠点の外に出ると『大甲虫の森林』のマップに切り替わります。 紫色の二等辺三角形のマーカーがリンカさんです。 マーカーの鋭角の頂点が、リンカさんの向いている方向です。 青い点のマーカーは味方、緑色のマーカーは中立か敵味方不明、赤色のマーカーは敵です。 」


「 なるほど、だからジョセフィーヌは青色のマーカーなのか…。 …でも、この拠点内の人が緑のマーカーなのはなんでだ? 味方だから青じゃないの? 」

リンカはジョセフィーヌに疑問をぶつけてみた。


「 残念ながら、味方とは限らないんですよね…。 このゲームではPK…プレイヤー・キラー・システムもありますので…。 基本的に、マーカーが青になるのは、『担当の受付嬢』か『仲間登録した人』か『同じクランの人』だけなんです。 」

「 へぇ~…モンスターだけじゃなく、対人戦なんかもあんのか…益々おもしろそうじゃん♪ 」

「 あと、マップやステータスなどの画面についてですが、画面の辺を指でフリックして動かすことが出来ます。 なので、マップを開いたまま戦闘したい場合などは、マップを邪魔にならない位置…自分の正面から左横方向などに動かすこともできます。 また、画面の角をフリックすることで画面サイズを拡大縮小できます。 」


「 どれ…へぇ~…なるほど… 」

リンカは、とりあえず、50cm四方だった画面サイズを30cm四方に縮小し、自分の正面にあった画面を左斜め前に移動してみた。


ジョセフィーヌは話を続けた。

「 先程言ったもう一つ…『コール』についてですが…コール・オープン! 」

ジョセフィーヌがそう宣言しながら空中を指で押すと、リンカの視界の右上に小さいジョセフィーヌの顔が現れた。

ちなみに、ジョセフィーヌ本人はリンカの目の前にいる。


「 わっ!? 何これっ!? 」

「 これは、『コール』という『遠距離通信魔法』です。 これで、離れていても私はリンカさんの様子を俯瞰で見ることができ、通話することもできます。 リンカさんが拠点から出た後は、この『コール』で適宜アドバイスやサポートをさせて頂きますので、ご安心ください。 ちなみに、リンカさんからジョセフィーヌに『コール』をかけることもできますので。 」

「 なるほど…テレビ電話みたいなもんか…。 たしかに、これなら安心だな。 」


一応、事前説明が一通り終わった。


「 それでは、クエストの再確認です。 『 【チュートリアルクエスト】 モブサウルスを5匹退治せよ! 』 。 牧場の家畜を襲うモブサウルス5匹を退治してください。 制限時間は1時間です。 報酬金は1000[GLD]です。 尚、モンスターが落とす魔石は、そのままリンカさんの報酬になります。 ちなみに、魔石を装備するとスキルが使えるようになりますが、詳しくはクリア後に説明しますね。 また、クリア後、倒したモンスターを『解体』でき、モンスターの素材をいくつか入手できますので、装備の作成などに役立ててください。 」


「 OK! じゃあ、いよいよだな! 」

「 はい、この拠点から…すぐそこに見える門から一歩足を踏み出したら、クエスト開始となります。 」

「 よしっ! じゃあ、行って来る! 」


こうして、リンカの初めてのチュートリアルクエストがはじまった!

大甲虫の森林の『拠点』の門を出ると、リンカの左斜め前の30cm四方のマップが、『拠点』のマップから『大甲虫の森林』のマップに自動で切り替わった。

門を出てすぐの場所は、まだ森という感じではなく、平原といった様相だ。

マップを見ると、東に1kmほど行ったあたりから木々が生えはじめ、徐々に背の高い木が増えて森林になる。 ( ちなみに、マップの右下には縮尺が書いてあり、マップ上の何cmが実際の何m(何km)に相当するかがわかるようになっている。 )


ふと、リンカは気付いた。

東に300mほど行ったあたりに、赤いマーカーが5個集まっていることに。

…というか、その方角を凝視すると、何やらトカゲのような生き物が5匹くらい たむろっているように見える。


その時、『コール(通話)』によりリンカの視界の右上に表示されているジョセフィーヌの顔から、声が聞こえてきた。

「 今、マップをご覧になっていて既にお気付きかもしれませんが、そこから東に500mほど行った辺りに赤いマーカーが5個集まっていると思います。 それが、今回のターゲットである5匹のモブサウルスです。 」


「 もしかしてと思ったんだけど、やっぱこれ、そっか…。 …ってゆーか、ターゲット、あっさり見つかり過ぎじゃね? 」(苦笑)

「 まぁ…あくまで、初めてのチュートリアルクエストですから… 」(苦笑)



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