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続きそうで続かない短編倉庫  作者: あかね


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42/68

旅は道連れ世は情け、というが。

草魔法その後、旅に出た後のなんかです。

「拾った」


「捨てて来なさい」


 真顔で言われた。


「元あった場所に戻してきなさい」


「えぇ、珍しいって主張しているけど」


「珍しいから戻してきなさい」


「へぅ」


「ちょっと黙ってねぇ」


「ほら、はりぼてで!」


「へぅ」


「同意しないの」


「だって、どこいっても舐め腐った態度取られるの腹立つ」


「そぉねぇ」


 見た目、女二人旅はどこでも腫物扱いである。同行のドライアド、あらぁ、あたし? 女でもないわよというが、男でもないのでややこしいし。

 そこで新規投入、マンドラゴラ(新種)?だ。呼ばれた気がして森の奥。なんか光るところ掘ったら出てきた美青年。なかなか、シュールである。

 まっぱであったので、早急にマントだので隠したが……。そういう生殖なのか、擬態なのか……。


「役に立ちなさいよ」


「へぅぅ」


「まずは話し方。アレは異常だから話が通じるのであって、普通通じないから。共通語覚えましょ。大丈夫、あたしたち寝なくても平気」


「いや、寝なよ?」


「光合成してるから平気」


 いやぁ、どうなのかな。マンドラゴラもビビる威圧。


「赤ちゃんなんだから優しく」


「え、成体よ。収穫よ」


「あ、そうなの。じゃ、びしばしよろしく」


「へぅ、へぅうっ」


「泣かないの。あの子、ああいう子だから。なんか連れてこられたのが運の尽き。

 まあ、退屈はしない」


「それって、めんどうってことですかぁ」


「愉快ってことねぇ。山に植わって100年を超えるけど、こんな愉快な日々ってなかった。それにぴっちぴちだし」


「それはそれは」


 楽しいってことでいいかな。なんだろ、やっぱりディスられているような……。


「とりあえずは服ね、服。あたしの着れるかしら」


 試したらなんかすごい美女できた。


「あたしの才能が怖い」


 素の顔がいいからね……。

 はやく、町で別の服買おう。これで、ちょっとは旅も普通になると思ってたんだけど、思ってただけだった。

女二人旅で腫物対応と思っていたが、実は、顔面偏差値高すぎ、所作美しい、身なり良すぎのコンボを決め、お忍び旅行中のお嬢様と認定されているからである。美青年追加しても全く現状は変わらない。

常識人、苦労人枠の追加人員が求められるところである。良心枠もあいてるよ!

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― 新着の感想 ―
[一言] あいてるポジション(枠)がひでえことw
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