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続きそうで続かない短編倉庫  作者: あかね


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41/67

破談するたびに悪評が増え、最終的に島送り。なんで?

ノーラ22歳。破談回数5回。12歳のときにお父様に婚約したくありませんと泣きついたのが、ケチのつき始め。

最初の相手は遅刻した上に、相槌しかせず、あとで女はうるさいと言っていたのを聞いてのことだった。次の相手は嫌味を言われて言い返したら、キレられた。その次の相手はノーラを怪我させた上に、傷物はちょっと……。といわれ破談。その後の二回もまあひどかった。前評判は良いのになぜこんな目にと親子で嘆くくらいひどかった。

破談のたびになぜかノーラが悪かったと悪評が増え、立派な訳アリ令嬢に。独身でいいわと思っていたら、巫女として絶海の孤島送り。そこには人食い伯爵がいるとかで、それってイケニエ?

 海は青いと本には書いてあった。

 眼の前の現物は、灰色で大荒れだった。


「晴れる日まで待ってくれません?」


 ノーラは現実的な提案をした。

 目視できるくらい近い島まで行くとはいえ、この荒波を突っ切って船で渡るのは正気とは思えない。


「あー、普通でこれなので大丈夫ですよ。これでも穏やかなくらいだし」


 のほほんと言う船長に殺意が湧いた。


「巫女様が来たので、すぐに静まりますよ」


「そうですか」


 その巫女とやらが、即刻なんとかしてほしいが、残念ながら、その巫女というのがノーラだ。そんな特別な能があればここにいない。お城でぬくぬくくらしている。


 はあ、とため息をついてノーラは船に乗ることにした。小舟とみえたが、やはり小舟で乗るだけでひっくり返りそうになる。


「ほ、ほんとに大丈夫なの!?」


「海神の加護があるからこれだけは大丈夫。中身の保証はどうかな」


「ふざけんなですわよ」


「わかる」


 そう言って笑う男は、ノーラを乗せて船を出した。


 絶海の孤島と言われるラウド島は、王家の大事な宝があることで知られている。

 そこを任されるのは、テイカ伯。王家の信認厚いといわれるが、別の名前のほうが有名だ。

 人食い伯爵。

 島に入るものは誰も帰って来なかったことに由来するらしい。ただ、ノーラが調べた限りでは普通に行って帰って来る場合がほとんどだった。

 許可なく島に入ろうとして、この海にやられたのだろうとノーラは思う。


「あとすこしだから頑張って」


「む」


 無理をおっしゃらないで。といいたかったが、口を開いた途端にざぱーんと波を被った。


「浮かれてんな、あいつ」


 あいつって誰?と聞くこともできず、ノーラは島まで運ばれて行ったのであった。

という話を用事の長い待ち時間中に書くつもりでしたが、予想に反して30分で済んでしまいここまでで終わってしまいました。続きはそのうちに。

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