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期待と裏切り
今日から夏休みで浮かれている人は何人もいるだろう、だが僕はそんな人達よりももっと浮かれていた
「昨日は色々あったな…あの峰田さんに話しかけてもらえたり、峰田さんとメールアドレスを交換したり…」
峰田 蘭僕の学校のマドンナ、学校の女神とも称される人だ
そんな峰田さんが僕に話をしてくれて、さらに夏休みを一緒に遊ぶ約束をしているのだ
「よし、落ち着くためにもう一回寝よう、そうしよう」
そんな時に机の上の僕のスマホが通知音を伝える
「誰だろう?親か?いや親は僕を置いて2人で親戚の人達の家で夏休みを過ごすはずだから…
まさか!?」
僕は考えるのをやめ机の上のスマホに期待を膨らませながら素早い動きで手に取る
「な…」
僕のLINE画面には田中とデコられた名前の人からのLINEだった
「田中ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
田中、僕の初めてできた友達だ
「はぁ…期待して損した…」
嫌々LINEの内容を確認する
丸山、サッカーやろうぜ!
「いい加減にしろよ!!!お前は異次元サッカーのキーパーか!?」
壁に向かって僕は頭を打ち続けた…