二話「時空のおっさんはめちゃくちゃつらいよ」
「流石です新様!!」
「すごーい!こんな簡単にやっちゃうなんて!」
「新様かっこいいーー!!!」
「あれ、俺またなんかやっちゃいました?」
部屋が歓声で満たされる。その部屋の中心に座る男こそ、時空のおっさんこと「瀬戸新助」である。
「お前またここにいたのかよ。」
もう一人の男が現れた。新助のパートナーである「シルト」だ。
「シャンパンタワーでハーレム作って楽しいか?」
「ああ、最高だぜ。」
「キャバクラもほどほどにしないと、お前の金が__」
「死ぬぞ?」
「よくわかっていらっしゃる。」
新助のイチオシの「みるく」が新助に言った。
「ねぇ~新様ぁ。お客様が一人増えたんですからぁ、タワー一つじゃ少ない気がしません?」
「俺も今そう思ってたんだよ~よーし!じゃあタワーもう一個追加だ!!」
「タワー追加来ました~」
「キャーー!流石新様ー!」
「新様大好き!」
フロアはより一層歓声に包まれた。ハーレム最高!
「で、なんだよシルト。まだ居んの?」
「ああ、少し席を外してくれ。」
二人は店の端へと移動した。
「で、一体何だよ。」
「お楽しみの所悪いが、新しい仕事が来たぞ。」
「へぇ~.......は?」
「お前には今すぐ現場へ行って貰う。」
「えっじゃあ俺のみるくちゃんはどうなるわけ?」
「他の客の相手をする。」
「はああああ!?俺は昨日までの3ヶ月ずっと仕事してたの!!それでやっと一週間休み貰ったの!!!分かる?この罪の重さ?」
「嫌って言ってもするんだよ仕事を.....」
「もうやだああああああああ」
新助は席へと戻った。みるくが俺に心配そうに話しかけた。
「し、新様どうしたんですか?」
「あ、ああ、ごめんねみるくちゃん。急に仕事が入ってしまったんだ。やれやれ.....」
「じゃあ帰っちゃうんですか.....」
「ああ....だがすぐに帰ってくるさ。君を悲しませたりはしないよ。」
「はい!新様が帰ってくるのを待ってます!」
もうヤダ 最高かわいい・・///
こうして、俺はまた異世界へ行くことになった.......