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LOVE 〜叶わない恋〜

作者: さち子

「ハル――。待ってよ―――っ!!」


これが私がいつも言ってる言葉である。


芦木真桜。13歳。一見チビのおバカちゃん。


―――――でも誰にも言えない秘密がある―――――


今も森の中であなたを待っている。


あなたが絶対に来ると思いながら・・・





「ハル――。おっはようッ!」


「マオ・・・おはよう・・・・。」


「どしたの?元気ないじゃん・・・?」いつもだけど


「実はね――――」


「スッ・・・好きな人が出来た――――!?」


「し―――っ!」声がデカいっ!


「だれだれ?」


「あの人・・・」


「ん?あれはメガネくんじゃない!!」


「うん・・・・」


「どうして?あんな男のどこが良かったの?」


「なんか・・・気づいたら」



ズキッ



「・・・そう・・・なんだ・・・・・」




胸が痛んだ。



『真桜ハ春奈ガ好キダカラ』



森の中であなたを探している。


ずっと・・・


マオは叶わない恋をしている。


だから諦めたい。


「ハル――。頑張ってね!!」


だから応援した。





その後になって図書室で泣いた。


ハルの写真を見て―――


誰にも気づかれないように


もう探さないと誓って・・・




それからチナ先輩に手伝ってもらったりもした。


手伝ってる間、胸の痛みが消えた。


森は道を作り出す。


マオが森から抜け出すために。





ある時ハルがこんな事を言い出した。


「あの・・・さ・・・ずっと思ってたんだけどマオの好きな人って誰なの?」


ドキッ


バレた・・・?


あなたは一瞬にして道を隠した。





「マオッ!水城くんの事が好きなんじゃないの?」


何だ・・・。


カマをかけた。


「そうだったらどうなの?」


って。


その後ハルはめがねに告った。


めがねの返事は曖昧。


良かった・・・。


なんて思って後から悔やんだ。


森から抜け出せなくなる・・・





でもハルを困らせてはいけない。




抜け出せなくなる・・・・?


この森は抜け出そうとすれば簡単に抜け出せた。


今気づいた。


最初から抜け出そうなんて思っていなかったんだって




「好きな男の子でも作ろうかな・・・?」


「どうしたの?急に!?」


「ハハッ・・・」




あたしはこの森から出ようって思った。

                     [完]


どうだったでしょうか?

暗めですよね・・・。

次は水城くん編も投稿するのでそちらもみれたら見てください!!

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