第2話 知り合いが増えただけ
前話の続き。少し短いですが楽しんでもらえると幸いです。
それでは、第2話 知り合いが増えただけ どうぞ。
大家「それでは...まずは私からかな。2年電子工学科の大家です。えっと...一応この団体では部長をやっています。」
東風谷「ああ、次はウチか。2年情報東風谷です。よろしく。」
ハタテ「あ?それだけかよ。同じくハタテだ。周りからは、はーくんって呼ばれてるけど、やめてくれ。」
学「あ、俺の番?学だ。よろしく。同じく情報。」
凛「俺は凛。周りからはりんりんって呼ばれてるけど、
別にいいよー。3年機械工学科だよ。」
ハタテ「りんりんさん...なんか俺と被せてません?」
凛「あ、気付いた?あと俺、名前的に女性と間違われることがあるけど、男だから!!」
大家「見れば分かります。さて、じゃあいってみよう。」
大家先輩が、私を指差して自己紹介するように促す。
大勢でもないし、緊張する訳でもないからサクッと自己紹介する。
舞「初めまして。相坂 舞です。大家先輩と学先輩とは、以前から面識がありました。いつもお世話になっております。これからよろしくお願いします。」
凛「あれ、キャラ被ってない?」
学「別にいいじゃないっすか。よろしくな、舞。」
...さて、あとは自然の流れに任せて話に乗っていけばいいかな。
さっき大家先輩が言っていた、"この団体"の事だが...これについて一応触れておくべきであると思う。
一言で言えば、非公認の部活、である。
実は、学先輩と知り合ったことで、大家先輩につながり、そこからこの部活の存在を知ったのだ。
学先輩と知り合ったときの話は...まぁ、ま他の機会に。
実際、顧問の先生もいないし、学校に認められた部活でもないので、全国大会に出るといったことや、部費を集めてどうこうするということはやっていない。
たまーに、メンバーの一部で非公認大会に出場するくらいかな。
ボードゲームといっても、いろいろ種類がある訳なのだが、ここでは主に数多く存在するカードゲーム類の一部や、将棋、囲碁、オセロなどと幅広い。
大家「さーて...ここからは秘匿性の高〜いお話だ。」
学「あ?なんだそれ。」
ハタテ「本格的に部活にするって話だろ?」
大家「あー、あれはもう俺自身諦めかけてる。現状維持でも問題ないでしょ?」
凛「まぁ、そうだね。本当は部活として動きたい気持ちも大きいんだけど...。」
東風谷「でも、やっぱりどっちでもいいっていう気がします。」
大家「いや、それはガチで傷つくわ。何その言い方。」
学「今のはないわぁ〜。」
ハヤテ「まぁまぁ、東風谷はほっといて、何の話?」
大家「あのね、うまいこと俺たちで貯金して、全国大会に行ってみないか?って話。実は、団体戦で出れる大会があるんだよ。」
凛「カードゲーム?それとも将棋とかあっち系?」
大家「将棋なんですけどね。先鋒、中堅、大将...って感じで。」
学「あー、よくあるやつだな。」
東風谷「まさにテンプレート!」
ハタテ「うるさい。」
凛「ちょっと静かにしようか...?」
大家「一応、ここは公共のスペースだからな?」
確かにその通りだ。
ここ図書ホールは、多くの学生が集まる。
公共のスペースでうるさくするのは、周りの迷惑になるので、よろしくない。
そんなことは当たり前の話として...ここは図書館と隣接してあるホールなのだ。
ホールの一角で、入口が繋がっているので、うるさくすると図書館まで響く。
よって、図書館にまで迷惑がかかるかもしれないのだ。
それは、言語道断である。
...東風谷がどういった人間かわかった。
奴のことは先輩と思わなくても、まぁ問題なさそうだ。
多分、この団体ではKYポジの人間なのだろう。
あまり舐めすぎない程度に...軽〜くディスるくらいがちょうどいいだろう。多分。
大家「まぁ、あくまでまだ相談の段階なので。そこまで深く考えないでも大丈夫よ。」
学「わーかった。もういいか?」
大家「あぁ、もう何もないよ。各自活動してOKかな。あ、一応念を押すと、静かに...。」
東風谷「あうぅ...へいへい。」
会話では空気になってしまったが、やることが決まった。
この高専での生活のうちの何年を費やしてでも成し遂げてやろう。
まぁ、そこまで時間はかかるまいが。
決めたことは決めたんだ。絶対に成し遂げる。
大家先輩は、創部を諦めると言ったな。
そうかそうか。じゃあよ...。
____私が創部してやんよ。
舞「...ふふふっ、楽しそうじゃん。面白そうじゃん。」
大家「ん?どうかした?」
舞「いや、なんでもないっすよ。」
ざっと、こんな感じ。
こうして、私の素晴らしい人生の1ページが刻まれた。
このまま刻んでいくと、刻みすぎて何も残らないほどに思い出とかが残るかもな。
そう思った。
俗にいう、問題提起の部分ですね。(メメタァ
舞の指針が決定したところで、今話は終了です。
他の作品にはあまり含まれていないであろう、登校中のお話を、次話ではしていこうかな、と思っています。
(これってここに書く内容として適切なのだろうか
それでは、次回も良しなに。