謎の女性との邂逅
「うぅ葵早く来ないかなぁ、早くエリアに逃げたいのに」
黒い半袖シャツにホットパンツというラフな格好を肘まである鉄製の細めのガントレットと膝まである鉄製の細身のグリーブが台無しにしている格好で葵を待つ彼女の姿は一部のマニアック層から受けがあるのかチラチラと道行く人々が視線を投げてくる
そのため少し恥ずかしい彼女は少しモジモジしながら弟の到着を今か今かと待ち望んでいるのだが一向に姿を見せない弟に段々と苛立ちが募ってきた
そのため恥ずかしさがなりを潜めてきたのだがそれとは別に招かれざる客を呼んだようだ
「ねぇねぇきみ1人?なんだったら俺らとご一緒しない?」
そうナンパ男の登場である
金髪に日に焼けた肌となんともいかにもな風貌の男2人組が門前で待っていた浬恵に寄ってきた
「えっと、弟を待ってますので、遠慮します」
「そう言わないで一緒しようぜ。そこに美味しいケーキで有名なお店あるから行こうよ」
どうもこちらの都合を考えてくれない面倒臭い連中の様で断っても何かと言ってきて諦める様子がなさそうである
今までろくにこういった事とは縁のなかった彼女は次第に挙動不審になり視線をさまよわせ始めた
押しどころと思ったのか更に距離を詰めてきた彼らについ手が出そうになったところを横から伸びてきた手に邪魔をされそちらに左手を引っ張られた
なされるがままに身を委ねた彼女は誰かの胸に飛び込む形で柔らかく受けとめられる
「ちょっと、こんな可愛い子に手を出したい気分はわかるけど強引に迫るのはいけないよー」
そう緩い感じの声が頭上から響くと突然目の前の彼らの顔に怯えの表情が浮かび上がった
それを見てか後ろの人が大きく一歩踏み出すとそのまま情けない声を上げながら人ごみに消えていくのだった
「なっさけないやつらだなぁ、これに懲りてもうバカなことはやめてくれればいいんだけどなぁ」
変わらぬ口調で小言をつぶやくと胸に抑え込んでいた浬恵を解放し正面に回り込んできた
自分よりも頭一つ分高く女性らしい体型をした綺麗な顔をした彼女は腰にさした剣の柄に手をかけてこちらの様子を眺める様に見てきた
「まぁ近づく前にちょっかい出したから平気だと思うけど怪我とかなさそうだねぇ」
「え、あ、助けていただきありがとうございました」
様子を見ながら惚けていた浬恵は現在の状態をその言葉で思い出すと慌ててお礼を告げる
「もう、かったいなぁあんなのほっとく方がどうかしてるんだから気にしなくていいよ。ほんじゃきをつけてねぇ」
顔を上げた時には後ろ手に手を振る彼女の姿が人ごみに混ざろうとしているところであり流石にそれでさようならでは気持ちなんとも言えない気分なので引き止めようと手を伸ばす
しかしこちらの意識とは別で人ごみに消えてしまいその手は空を掴むことになるのだった
そのあとすぐに葵が現れたのでその手で彼の頭を小突きながら申請を飛ばすという荒技を披露しながら再度ゴブリンの丘に向かっていくのだった
日向 浬恵
ヒムカイ リエ
ステータス
レベル 5
体力 140
魔力 32
筋力 22
知力 22
防御力 31+32
魔防 31
速力 28+3
運 47+20
技量 28+5
所持金 245
装備
頭 なし
上半身 布の服(黒地)
下半身 ホットパンツ
足 鉄のグリーブ
右腕 鉄のガントレット(両手)
左腕
アクセサリー1 ハートのイヤリング
アクセサリー2 虹のアミュレットサークル
アクセサリー3 なし
スキル
『早足』5
『蹴り』15
『道具作成』1
『幸運』5
『身軽』10
『加護』3
日向 葵
ヒムカイ アオイ
ステータス
レベル 5
体力 154
魔力 22
筋力 22
知力 22
防御力 44+55
魔防 22
速力 21
運 14
技量 14
所持金 245
装備
頭 なし
上半身 布の服
下半身 布のズボン
足 鉄のグリーブ
右腕 鉄の盾
左腕 錆びた鉄の盾
アクセサリー1 なし
アクセサリー2 なし
アクセサリー3 なし
スキル
『盾』15
『防』10
『体力』8
『守り』15
『早足』7