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~~~タイトル未定~~~  作者: サイト
始まりの物語
10/16

今更ながらの説明:技編

すこしの間あの場で呆然と立ち尽くしていた浬恵だが何かしらの条件のあるお店と予想をつけてまた会える時を願いながらメインストリートに足を運んだ

運が高いことが理由か素材系のドロップが結構あったこととまだゴブリン系の素材が普及していなかったことが相まってそれなりの資金が確保できた彼女はそれを元手に防具に資金をつぎ込んだ

元から攻撃系のスキルが蹴りしかないのだから武器になる様なものもないので当然の結果とも言えなくはない


しかし攻撃担当のいないパーティとはどうなのであろうか

いまはまだ敵が弱いからこそ自分の火力でどうにかなっているが確実に後半はこうはいかないであろう

そう思う彼女ではあるが対人スキルの乏しい自分にはどうにもできないことはわかりきっているのですぐに頭の片隅に放り投げ仕立屋に入っていく

やはり速さを活かすならば鎧よりも衣服の方がよい




そんなこんなで一通り買い漁った後で途中気になった建物へ足を運んでみた


露店を回っていた時にその建物を出入りしていた若者たちが依頼がどうのという会話が聞こえたのが大きい


カランッと鈴の音を響かせて中入って見回してみると脇の方で飲み食いしている人々がワイワイ騒いでいる奥の方で調理の音がかすかに聞こえてくることから酒場か何かなのかもしれない

反対に視線を移すと赤いバンダナを頭に巻いた可愛らしい女の子がカウンター越しに立っている

白を基調としたプリムスカートとカッターシャツは制服だろうか

向こうの厨房の方でも見受けられる


「いらっしゃいませ、こちらは冒険者ギルドの受付となっております。依頼の場合はあちらの用紙に必要事項をお書きの上こちらまで持ってきてください。依頼を受注したいのならばあちらのクエストボードより用紙を持ってきてください。」


そちらに近づくと綺麗なお辞儀とともにスラスラと述べられたそれに若干驚きつつも向こうに見える掲示板にそのまま足を運ぶ

普通のゲームならばひとつの依頼を皆が受けられる様になっているとは思うがこれはどうも違うらしい

ウルフ10匹の討伐や鉄鉱石の納品などなんとも難しそうな依頼が数件貼られているだけで達成できそうな依頼が残っていなかったのである


「そんなところまでこだわらないでよ」


少し、いや、かなり気分が滅入った彼女は気落ちしたまま建物を後にすると歩きながら装備を整えると狩りに出ようと思い葵に連絡を入れようとフレンドを押そうと視線を下げるとメールが赤く点滅していることに気がついた

気になりメールを開いてみるとどうやら運営からのメールらしく空いている片隅で立ち止まるとそのまま内容に目を通していく


『スキルのレベルが上がり技を習得されましたので説明のためメールを送らせてもらいました。

技とは魔力もしくは体力を消費し通常よりも高威力の攻撃や魔法などの事を指します。

スキルから該当のスキルを選んでもらいますとそのスキルから習得されました技の一覧が表示されますのでそれをタップしてもらい発動するか、音声認識により発動させるなどの方法がございます。

度々この様にメールを通して説明させてもらうことがございますのでお手数ですがメールのご確認は小まめにしてもらえますと助かります。(ナビゲーター:ミネ)』


「はじめから説明しておこうよ」


読み終わるならそう叫んでしまったのは仕方ないと思いたい

我に返った彼女は周りが自分を見ていることに恥ずかしさを覚えるとその場を走り去っていくのだった




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