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スキルを50個入手しよう

新章開始です。

 森の中を僕は進んでいた。

 どうして森なのか? それは隠れる場所が多いからだというのも大きな理由の一つだが、草原や荒野で一人でいると寂しくなるからだ。今まではアロエやリベルテ、それに、からかわれてばかりだったがサイモンもいてくれて一人の時間というのはとても少なかった。


 だが、森に来て一週間。友好的な相手には誰にも会わない日々が続いていた。


【経験値12取得】


 僕の撃った毒針が、空を飛んで逃げようとするフクロウのような魔物に命中、絶命させた。

 そして、僕はその魔物をアイテムBOXに収納する。


 僕は弱い魔物や獣を狩っては、アイテムBOXに収納を繰り返していた。

 ポイズンフロッグと呼ばれる蛙の群れがいたのでそいつを倒した時に「蛙の天敵」を入手。

「舌攻撃」のスキルを入手し、ポイズンテタールへの変身が可能になった。

 舌攻撃の入手により、攻撃力も2増えた。


 あと、あちこち植物を鑑定しまくった結果、鑑定レベルが2に上がった。


……………………………………

名前:ヴィンデ

種族:ファイヤーサラマンダー(メラニスティック種)

レベル:13


HP 165/165(+3)

MP 136/136(+1)

状態:記憶喪失

スキルポイント11(+2)


攻撃 130(+5)

防御 85(+3)

速度 152(+1)

魔力 119(+1)

幸運 32

経験値補正+20%


スキル:【捕食:Lv5】【言語理解:Lv2】【叡智:Lv3】【ステータス把握:Lv4】【スキル鑑定:Lv5】【索敵:Lv4】【泡:Lv3】【献身:Lv1】【硬い鱗:Lv1】【鋭い歯:Lv3】

【肺呼吸:Lv2】【土魔法:Lv3】【鮫肌:Lv2】【HP自動回復:Lv2】【忠義:Lv2】【毒攻撃:Lv2】【回復魔法:Lv3】【マッピング:Lv3】【嗅覚強化:Lv3】【変身:Lv3】

【擬態:Lv2】【良眠:Lv2】【テイム:Lv2】【君主:Lv3】【称号鑑定:Lv4】【挟力UP:Lv1】【悪食:Lv2】【アイテムBOX:Lv5】【尻尾攻撃:Lv2】【MP自動回復:Lv2】

【水魔法:Lv2】【風魔法:Lv1】【火魔法:Lv1】【美味しそうな香り:Lv1】【火の息:Lv1】【麻痺攻撃:Lv2】【感覚強化:Lv1】【軟着陸:Lv3】 【暗闇攻撃:Lv1】【鑑定:Lv2】

【脱兎:Lv1】【スケープゴート:Lv1】【経験値貯金:Lv1】【毒針:Lv1】【舌攻撃:Lv1】



称号:【転生者】【異世界魚】【記憶喪失】【捕食者】【蟹の天敵】【子持ち】【子沢山】【スキル収集家見習い】【魔術師】【出世魚】

【称号収集家見習い】【ハートブレイク】【ネームドモンスター】【毒持ち】【癒し手】【迷宮ウォーカー】【魔王を討伐せし者】【スキル収集家】【共生】【支配者】

【称号収集家】【貝の天敵】【レアアイテムイーター】【異世界有尾類】【レアモンスター】【スキルマニア】【小金持ち】【四大元素魔術師】【レアハンター】【怪人10面相】

【称号マニア】【木登り手習い】【暗闇持ち】【スキル辞書編纂者】【蜂の天敵】【蛙の天敵】

……………………………………


 とここまで上がっている。

 正直、こんなんじゃ弱すぎる。


 僕はこれまで、強くなることではなく、生き残ること、そして進化して人間になり、ノーチェと一緒になることばかり考えていた。でも、リベルテが傷ついたときに気付かされた。僕はノーチェを、大切なヒトを守れる人間になりたいんだと。


 リベルテと別れた後、アトラスにそう告げたら、あいつは言った。

 ならば、まずはスキルを50個取得したらどうだ? と。


 スキル50個覚えたら何が待っているのか、アトラスは「見てのお楽しみ」とはぐらかした。おちゃめな爺様ほど見ていて気持ちの悪いものはないと思うが、それでも言われたことを信じてみようと思う。


 ただ、スキルポイントは必要な時のためにとっておきたいので、僕はひたすら魔物を狩っては溜め込む作業をし、食事は魔物の肉ではなく小麦粉などを捏ねて焼いて食べていた。


 そして、今日、これから僕はスキル50個を目指す。


 まずは索敵で周囲に敵がいないのを確認。

 そして、僕は蜂――ワークビーに変身した。


 一気にステータスが下がり、世界が大きく――いや、僕が小さくなる。

 こんな小さな体じゃ、食事も大変だ。


 だが、この日のために僕は経験値をためていた。

 経験値貯金は魔物を倒したり、魔物を食べたりして経験値を取得したとき、余分に少しだけ入手して経験値を貯めることができるスキルだ。


 さっき確認したところ、353の経験値が貯蓄されていた。

 そこで、僕は10ずつ経験値を入れていく。そして、経験値を120、自分に投下したところで、


【ヴィンデのレベルが上がった。各種ステータスがアップした。スキルポイントを手に入れた】

【ヴィンデのレベルは最大です。これ以上経験値を取得できません】

【スキル:蜜採取を取得した】

【ソルジャービーに変身可能です】


 レベルが5になりワークビーに変身している時に使うことができる蜜採取が僕の固定スキルになった。

 これで残り4つだ。しかもスキルポイントが8増えている。


 次に、元に戻り、MPが20まで回復するのを待って、今度はミュルシェルに変身。

 小さな小さな貝だ。

 ミュルシェルにも同じように経験値を入れる。今度は僅か30の経験値で、


【ヴィンデのレベルが上がった。各種ステータスがアップした。スキルポイントを手に入れた】

【ヴィンデのレベルは最大です。これ以上経験値を取得できません】

【スキル:殻篭りを取得した】

【ヒルシェルに変身可能です】


 殻篭りというよくわかないスキルを取得した。

 殻にこもって防御力を上げるスキルらしいが、殻なんて持ってないからなぁ。

 でも、防御力が3増えるそうだからラッキーだ。


 元に戻り、再度MPが20まで戻るのを待って、今度はヒルシェルに変身。

 ヒルシェルはミュルシェルよりは大きく、これならば、アイテムBOXから出した魔物を食べられそうだ。

 ヒルシェルは2枚貝だったミュルシェルと違い、一枚貝。

 とりあえず、僕の体の上にさっき倒したばかりのフクロウの死骸を置いて食べることにした。


【スキル:“捕食”の効果により経験値60獲得】

【ヴィンデのレベルが上がった。各種ステータスがアップした。スキルポイントを手に入れた】

【ヴィンデのレベルが上がった。各種ステータスがアップした。スキルポイントを手に入れた】


 おぉ、レベルが3に上がった。

 ただ、食べにくいな。食べているという感覚よりは吸っているような気分だ。

 あと、フクロウ一匹で腹がいっぱいになった。


 それでも我慢してもう一匹のフクロウを食べて、レベルを5にまで上げた。

 だが、それでMAXではないらしく、経験値貯金を下ろすことにした。


 200経験値を使うハメになったが、


【ヴィンデのレベルが上がった。各種ステータスがアップした。スキルポイントを手に入れた】

【ヴィンデのレベルは最大です。これ以上経験値を取得できません】

【スキル:吸着を取得した】


 これは地面などにへばりついて動かなくするスキルらしい。対象は自分。


 次の変身先は表示されなかった。

 だが、今ので、スキルポイントが18増え、合計45になった。

 これだけ増えたので、後は低スキルポイントで覚えられるスキルを覚えてスキルの数を50にしよう。


【スキル:体当たりを取得した】


 これはスキルポイント1で覚えられるスキル。攻撃力が2増えた。

 そして、もう一つ。スキルポイント1で覚えられるスキル。孤独耐性を取得することにした。

 最近寂しかったから。


【スキル:孤独耐性を取得した】

【称号:スキル辞書編纂室長を取得した】

【スキル鑑定のレベルが6に上がった】

【スキル:称号変換を取得した】


 ん? なんか変なスキルを入手した。

 アトラスの言っていたスキル50個で強くなれるのってこれか?

 スキル50個で称号に関するスキルがもらえるって妙な話だが。


……………………………………………………

称号変換:Lv1 レア度:★★★★


レベルアップ条件:スキルを100個取得する。

効果説明:称号の数に応じてステータスがアップする。スキルレベルが上がるごとに上昇率が上昇する。

レベル1では、称号1個につき全能力(幸運を除く)が+1。

……………………………………………………


 え?


 スキル鑑定のレベルが上がったおかげか、レア度が表示されるようになったが、そんなことはどうでもいい。


 僕は慌てて自分のステータスを確認した。


……………………………………

名前:ヴィンデ

種族:ファイヤーサラマンダー(メラニスティック種)

レベル:13


HP 63/202(+37)

MP 21/173(+37)

状態:記憶喪失

スキルポイント43(+16)


攻撃 169(+39)

防御 125(+40)

速度 189(+37)

魔力 156(+37)

幸運 32

経験値補正+20%


スキル:【捕食:Lv5】【言語理解:Lv2】【叡智:Lv3】【ステータス把握:Lv4】【スキル鑑定:Lv6】【索敵:Lv4】【泡:Lv3】【献身:Lv1】【硬い鱗:Lv1】【鋭い歯:Lv3】

【肺呼吸:Lv2】【土魔法:Lv3】【鮫肌:Lv2】【HP自動回復:Lv2】【忠義:Lv2】【毒攻撃:Lv2】【回復魔法:Lv3】【マッピング:Lv3】【嗅覚強化:Lv3】【変身:Lv3】

【擬態:Lv2】【良眠:Lv2】【テイム:Lv2】【君主:Lv3】【称号鑑定:Lv4】【挟力UP:Lv1】【悪食:Lv2】【アイテムBOX:Lv5】【尻尾攻撃:Lv2】【MP自動回復:Lv2】

【水魔法:Lv2】【風魔法:Lv1】【火魔法:Lv1】【美味しそうな香り:Lv1】【火の息:Lv1】【麻痺攻撃:Lv2】【感覚強化:Lv1】【軟着陸:Lv3】 【暗闇攻撃:Lv1】【鑑定:Lv2】

【脱兎:Lv1】【スケープゴート:Lv1】【経験値貯金:Lv1】【毒針:Lv1】【舌攻撃:Lv1】【蜜採取:Lv1】【殻篭り:Lv1】【吸着:Lv1】【体当たり:Lv1】【孤独耐性:Lv1】

【称号変換:Lv1】



称号:【転生者】【異世界魚】【記憶喪失】【捕食者】【蟹の天敵】【子持ち】【子沢山】【スキル収集家見習い】【魔術師】【出世魚】

【称号収集家見習い】【ハートブレイク】【ネームドモンスター】【毒持ち】【癒し手】【迷宮ウォーカー】【魔王を討伐せし者】【スキル収集家】【共生】【支配者】

【称号収集家】【貝の天敵】【レアアイテムイーター】【異世界有尾類】【レアモンスター】【スキルマニア】【小金持ち】【四大元素魔術師】【レアハンター】【怪人10面相】

【称号マニア】【木登り手習い】【暗闇持ち】【スキル辞書編纂者】【蜂の天敵】【蛙の天敵】【スキル辞書編纂室長】

……………………………………


 これは凄い。

 一気にステータスが上昇している。

 しかも、スキル数が100になれば、上昇率が上がるらしい。

 ……それともう一つ気になることが。


 スキル数50で称号変換がもらえるのなら、もしかして、称号50で、スキル変換のスキルがもらえるんじゃないだろうか?


 これは試してみる価値があると思う。

 称号を増やせばステータスが上がるのだから一石二鳥だ。

ここでチートすぎないチートスキル投入です。

まぁ、普通の生活をしていて、スキル50個は入手できないでしょうね。

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